第23章 ☆憲吾ルート☆　Happy END後編

憲吾side

ライブ当日の11月23日、
憲吾はいつもと同じ時刻に目を覚まし朝食を済ましていた。
朝のニュース番組をつける憲吾、ニュースは偶然にも
Dolceのライブツアーが今日から始まるというニュースが流れており
ゆりたちのインタビュー映像も流れていた。


「いよいよ今日か……あ、ゆりたちが映ってる……」


『Dolceの皆さん、もう少しでグループ最大のライブツアーが始まりますが
意気込みなどはありますか？』

『はいっ
私たちは、世界一のグループになる為日々精進しています。
今回のライブツアーは、
私たちが本格的に世界に進出する為の門出でもあると思っています。
それに、こうして活動できているのはこれまで応援してきてくださった
沢山の日本のファンの皆さんがいるからです。

その皆さんに最大のお礼を伝える為に
今回大規模なツアーを開かせていただく事になりました！
なので、当選された皆さんやチケットを取れた皆さん……

私たちが皆さんに最大の愛を贈りたいと思っています！
なので、私たちのライブ楽しみにしていてください！』


『ゆりちゃんから盛大な言葉をいただきました！
リーダーの来海ちゃんはどうですか？』


「ゆり……（微笑）」


ゆりの力強いインタビューの回答に笑みを浮かべる憲吾、
強がっている部分もあるかもしれないがそれでも以前の生放送の時よりは
ずっとイキイキしていると感じた。
そしてステージでも堂々と輝いてくれるだろうと信じ
憲吾は朝食を済ませるのだった。

ちなみに会場までの送り迎えは勇吾がする事になっており
圭吾は午前中から翔や大我と行動を共にしている。
迎えは憲吾の自宅前に来る事になっているので
吾郎も後々憲吾の自宅に来る事になっている。
現地でのグッズ購入も一緒にする事になっており
同じ時間帯の整理券をとった憲吾、購入する時間帯は15時台を選択している。

食器を片付けたり身支度を整える憲吾、
そんなことをしているうちに吾郎がやってきた。
まだお昼前だというのに早いなと思いながら憲吾は玄関の扉を開けた。


「よお憲吾！
ちょっと早いけど来ちまった笑
今日ライブだって思ったらワクワクが止まんなくてよ！」

「お前午前中からテンション上がり過ぎだろ……
勇吾が迎えに来るの、2時頃だぞ？」