第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
電話のやりとりを終えた剛太、ひと段落した剛太は昼食を食べる用意を始めた。
「さーてと、今日の昼は何食べようかなぁ……」
(確かチケットってコンビニで発券必要なんだよな……
期限明日までだし買い物行くついでにしないとな……)
そして時間は刻々と過ぎていき夕方になった。
時刻は17時過ぎ、またもや樹が剛太の元にやってきた。
_ピンポーン
「……?
誰だろ……もしかしてまた……」
画面で相手を確認する剛太、予想通り樹の姿があった。
「っやっぱり……今度はなんだよ……」
玄関に向かう剛太、鍵を開けドアを開ければニコニコしている樹の姿……。
_ガチャ「今度は何だよ……」
「まーた顰めっ面してる!
……チケット無事取れたのか気になってさ!」
「……まぁ、なんとか取れたけど……」
(本当にコイツ、何もしてないのか……)
「自力で取れてよかったじゃないっすか笑
念の為、オレも取ったんだけど大丈夫そうだねー」
「っ……お前、不正したのか?」
「さぁ……どうだろうね笑」←
「……。」
「せっかくオレもチケット取れたけど、オレのチケットどうしよ……」
「お前が行けばいいだけの話だろ……」
「まぁそうなんだけどねぇ……帰りながら考えるわ!」
「……。」
(コイツ、どんだけ俺にチケット取らせたいんだよ……
本当に意図が読めない……)
怪訝そうに樹を見る剛太であったが
樹はただチケットのことだけを聞きにきたようですぐ帰宅して行った。
ドアを閉め再び鍵を閉める剛太。
「っはぁ……何なんだよアイツ……とにかく、」
(組織の連中が会場に入る可能性があること、
櫻井さんに報告しとかないとな……)
剛太は翔に連絡を入れ樹のことやチケットのことを報告した。
そして翔からは自身が本に載せられた人物だと悟られないよう
注意するよう忠告された。
「当日はメガネくらい掛けたほうが安心かな……丁度行く店に
百均も入ってたしそこで伊達メガネ的なの買っとくか……」
こうして剛太はライブ当日まで何事もなく過ごしていた。
一方で樹はあの後再び銀狼本部に向かっていた。
「せっかくだし、チケット響さんにあげようかなぁ……」
(またあの2人いなきゃいいけど……)