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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


『本当だったら、先生にも俺たちと同じ場所で
見て欲しかったんだけどなぁ……見栄えもいい場所だし……』

「いや、そんな事ねぇよ。それにお前らが行くのだって
ゆりに万が一のことがあるかもしれないからだろ?
あくまで警備の一環で行くわけだし……」

『それは、そうだけどさ……』

「気遣ってくれてありがとな。
あとは当日、何もないことを祈ろう。」

『うん、そうだね……』


しばらく話した2人は電話を切り次はゆりにかけてみることにした。


「ゆり、今出れるかな……」


電話をかけると思いのほかゆりはすぐ出てくれた。


『もしもし!』

「あ、もしもしゆりか?
チケットだけど、なんとか無事取れたよ。」

『っほんとですか!?
よかったぁ……これで安心して千鶴たちに伝えられますっ』

「そっか、ありがとな。」

『いえいえっ』

「……今、何してたんだ?」

『今ですか?今は部屋で勉強してるところです!
まだ、学校には行けそうになくて……』

「っそうなのか、まだ……まぁ、そうだよな……今こうして出れてるのも
自宅待機してるからだよな……」
(今日は普通に平日、本来であれば
ゆりも仕事がなければ学校にいる頃だ……)

『っ先生こそ、大丈夫ですか?
やっぱり、先生が学校に復帰するの難しいんでしょうか……』

「現状、そうだと思う……良くて別の学校に転勤かな……」

『っそう……ですか……』


少しずつ暗くなっていくゆりの声、剛太は思わず声を上げた。


「っ…ゆりがそんなに落ち込むなよ……!
学校が変わっても、生徒たちはみんな俺の生徒だ。
どこに居てもだ……ゆりたちのことだって、ずっと俺の生徒だ。
ただいる場所が違うだけ、ただそれだけだ!」

『っ……』

「俺のこと、心配してくれてありがとな……けど、
今は自分のことだけ考えてほしい……まだ何が起きるかわからないからな……」

『っ先生……』

「ほら!ライブ2日前なんだから暗い顔すんなよ!
素晴らしいステージ、見せてくれるんだろ?
昨日約束したばっかじゃん。」

『っ……そう、ですね……今考えても、仕方ないことですもんねっ』

「そう言うこった!
とにかく、俺もライブ楽しみにしてるからな。」

『はいっ』
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