第8章 ☆Story26☆ いざ韓国へ!
「……。」
憲吾が雑誌を見て固まっていると……
_ガラッ
突然病室のドアが開かれ誰かが入って来た。
「っ!?」
勢いよくドアの方に目を向ける憲吾。その先には……
「よぉ憲吾……直接会うのは久しぶりだな。」
「っ勇吾……」
先ほど憲吾が電話で話していた双子の1人、
全身黒でフードをかぶった男・勇吾が立っていた。
「よ……」
「……相変わらず不審者みたいな格好だな。」←
無口な憲吾が毒を吐くのは吾郎と勇吾だけで
憲吾は早速勇吾に毒を吐いた。
「お前だって普段から黒い服着てんだろ。
てか、お前が着てるジャージ、俺があげたやつだろ。」
夏以外の季節で重宝している憲吾の黒ジャージ、
あれは高校進学祝いに勇吾からプレゼントされたものである。
「それとこれと話が違うだろ……
チャック口元まであげるわフード深く被るわそれにそのクルクル頭。←
前髪とかもどうにかならねぇのかよ。」
「クルクル頭じゃねぇ、パーマだし……てかお前、何見てんだ?
お前ってポクシングのやつしか見ねぇじゃん。」
「……。」
憲吾は雑誌を裏面にした状態で閉じ勇吾からふと目を逸らした。
「ふっ……」_ヒョイッ!
「っ!」
勇吾は軽く笑うと憲吾から雑誌を取り上げた。
「お前、マンガを取られた小学生みたいだな笑」←
「っ別に……それは吾郎が勝手に……」
視線をそらしながらいう憲吾、
そんな憲吾の顔はほんのり赤くなっていた。
勇吾は憲吾が見ていたであろうページを見た。
もちろんドルチェのページで丁度ゆりのところだった。
「……お前もしっかり思春期の男子ってわけか。←
逆に安心するわ。」
「っ別に……ちげぇって……」
「……お前、色々と話題の藤ヶ谷ゆり好きなのか?
こいつ、最近キスマイの藤ヶ谷と噂あるよな。」
「っ噂は噂だろ……」
「……こいつまだ中学生だっけ?
中学生の割に結構いい体してるよな。」
ゆりの水着写真をジーと見て呟く勇吾。
「っゆりをそんな目で見るな……!」
憲吾は思わず声をあげた。
「ふっ……随分お熱のようでw」
「っ……別に……」