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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


しばらくコールが鳴り続けているとゆりが電話に出た。


『もしもし、荒木先生ですか?』

「あぁ、俺だ。
急に電話して悪い、今大丈夫か?」

『はいっ
大丈夫ですよ。』

「そっか……あのさ、」

『はい?』

「もし俺がお前らのライブに行ったら迷惑かな……?」

『ぇ……?』

「いや、明日なんか一般チケットの販売があるみたいでさ……
取れたら行ってみたいなって思ったから……」


剛太の言葉に小さく反応するゆり、
だがゆりはすぐに承諾してくれた。


『私は、先生がライブに来てくれたら凄く嬉しいですよ?
だって、色んな人に私たちのライブを見てほしい……
メンバーもみんなそう思ってます!だから、千鶴や愛美も
先生が見に来てくれたってなったら凄く喜ぶと思いますよ?』

「っそうか……?
いや、まだ炎上収まってないし俺が行ったことで周りに迷惑かけないかも
少し心配なんだ……」

『っ……確かに、少し心配な部分はありますよね……けど、
先生がライブ見てくれたら私は凄く嬉しい……少しでも、
今までのお礼ができたらなって思うから……』

「っゆり……」

『っだから……!
もしチケットが取れたら見に来てください、私たちのステージ……
きっと、素晴らしいものにしてみせますから!』

「っ……」


ゆりの真っ直ぐな気持ちに心打たれる剛太。
もし本当に見ることができたらゆりたちは
凄いステージを見せてくれるのだろうと思った。


「っ……ありがとな、ゆり……(微笑)」

『ふふ……はいっ』


電話の向こうからは前向きなゆりの返事、
剛太はそれにホッとしながら電話を切ることにした。


「それじゃ、俺が聞きたかったことはそれだけだから……
もう3日前で色々準備もあるだろ?
そろそろ切るよ。」

『はい、わざわざ電話ありがとうございます!
もしチケット取れたら教えてくださいね?
メンバーにも伝えておくので!』

「あぁ、ありがとな。」
(3日前とはいえ、とんでもない倍率だろうな……
ネットが繋がる気しない……)


こうして電話を切った剛太、剛太は明日は地味に
大変な日になるだろうと思いながらリビングでしばらく過ごすのだった。
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