第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「先生は、ライブ行く?」
「っいきなり何だ……特に、行く予定はないが……」
「やっぱしねー……」
「っそれが何だって言うんだよ……」
樹を警戒しながら言う剛太、剛太には全く樹の意図が見えなかった。
「まぁさ、特に初日はいろーんな人が集結するわけよ。
まさにオールスター!
……三船くんや宙くんだって来るし
東郷さんも来る可能性があったりなかったりだしね。」
「っ!?
アイツが……!?」
「……まだ全然確定じゃないよ、けど現れてもおかしくないでしょ?
ゆりちゃんとちょくちょく連絡取ってるって言うなら
何かしら伝わってるはずなんだし?」
「っ……」
「……先生は、生徒を守る仮面ティーチャーなんでしょ?
もしかしたら大事な生徒さんに危害が入る可能性だってなくはない……」
「っ……だから、俺にどうしろって言うんだ……生憎と、
俺は学園側からも政府側からも今は謹慎扱いになってる……
俺が出る幕はない……」
苦い表情を浮かべる剛太、もしゆりたちに危険が入ってたら
自分は何もできないで終わってしまうと感じた……。
「……けど、ゆりちゃんたちのステージは見て見たくない?
せっかくの国立だよ?」
「……もちろん、アイツらの輝いてる姿は見てみたい。
俺はまだ直接……ゆりたちのライブは見たことないからな……」
「じゃあ行かない?国立!」
「は……?」
突然の樹の発言に意味深に首を傾げる剛太。
「国立公演の二次一般販売、
明日の12時から始まるんだけどそれ取って行きなよ!」
「っ行きなよってな……一体どういう風の吹き回しだ?
それにゆりたちのチケットが
簡単に取れるわけねぇだr「そこはオレがちょちょいのちょいよ笑」
お前、堂々と不正するつもりだろ……」←
剛太は樹を呆れた様子で見た。
「えぇ?
ゆりちゃんには先生が必要かもって思って好意で言ってんだけどなー……」
「っ……どうせ取るなら、俺は自力で取る。
でなきゃ意味がない。不正をしてまで、俺は行きたいとは思わない。」
「うわ!正義感つよー……けど、取れたら行くってことでいいのね?」
「……あぁ、」
「そっか♪
んじゃわかった!じゃあオレ帰る!」
「……。」
(マジでなんなんだコイツは……)