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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


「「「っ……」」」


すっかり静まりにかえったスタジオ、
立ち上がっていたファンも続々と席についていき
少しずつ落ち着いてきていることがわかった。


「みんな……悪いところだけ見ないで良いところを見ようよ。
ドルチェのファンは、ゆりちゃんの良いところいっぱい知ってるでしょ?
ファンなら、それを信じなよ……。
これが裏の顔で本性だなんてそんなの分かるわけないじゃん。
実際それを目撃したってわけじゃないならさ……なら、

今まで見てきたゆりちゃんを信じてあげなよ……。」


「「「っ……」」」

「っ藤ヶ谷さん……」
(ありがとうございます……私を、庇ってくれて……
それにママのことまで……)


今度は悲しみからくる涙ではなく嬉しさで再び涙を流すゆり、
ゆりの肩を抱いていた来海はゆりの背中をトントンと叩き
涼介はゆりの頭を撫でてあげた。


「……ついでに言うけど、
ゆりちゃんにはちゃんと本命の相手がいる。
それはゆりちゃんが『Miss You』で想いを伝えていた相手で
俺にとって一番のライバル……ゆりちゃんは、
今でもソイツを想い続けているんだ。
けど!俺だってそれに負けないくらいゆりちゃんが好き!

中には、俺とゆりちゃんが付き合ってるってファンもいるみたいだけど、
いつか本当にそうなってみせるつもりだから!」




「ったく、藤ヶ谷の野郎……相変わらずだな。」
(現役アイドルが堂々と誰が好きって普通言うか?
……けど、逆にその正直さが
お前らを認めようとするファンが多くいんのかもな……)


ヒロミツはやれやれと眉を顰めながらも小さく笑みを浮かべていた。


「俺から言うことはこれで終わり!とにかく今は楽しい思い出作ろうよ!
俺らが精一杯、お前ら楽しませてやるよ!!」


_パチパチパチパチ


観客席からは拍手が送られタイスケはそれをしばらく見渡すと席についた。


「藤ヶ谷……」

「悪りぃ北山……説教なら収録終わってからにしてくれる?」

「いや、説教するつもりはねぇよ……
細かく言いたいことはあるけど。」←

「いやあんのかよ!?」


タイスケにより何とかこの場を収めることができ
収録の時間も迫ってきた。
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