第8章 ☆Story26☆ いざ韓国へ!
今度は勇吾に電話をかける憲吾、
勇吾は電話をかけてワンコールほどで出た。
「……ゆ『お前今どこにいる。』……病院だ。
さっき圭吾にも連絡した……」
『……どこの病院?部屋は?』
(もう来る気だこいつ……汗)←
「……光咲総合病院、外科の302号室だ……」
『わかった。』_ピッ
「っ……切りやがった……」
圭吾と勇吾……2人は双子の兄弟。
兄の葛城勇吾に弟の葛城圭吾、
この2人は性格・好み・髪型以外は全て同じ。
DNAも同じだ。
弟の圭吾は刑事で、日々事件の真相を追い続けている。
真実を追い続けるあいつは、素直に凄いと思う。
ちなみに甘いものは俺と同じく苦手でコーヒーもブラックしか飲まない。
真面目で誠実なところがあいつのいいところだが、
さっきみたいに過剰に心配してくるところがネックだ……
兄の勇吾、コイツは昔誘拐事件に巻き込まれたことがあった。
でもすぐ保護され犯人も捕まった。
それからは両親と圭吾と平和な日常を過ごしていたらしいが
高校になってから今の俺と同じように1人暮らしを始めたらしい……。
今は圭吾と2人で暮らしてて、バーテンダーの仕事をしている。
性格は見ての通りぶっきらぼう……人のことは言えないか……
だが多分俺の方がマシだ……←
性格は圭吾と違い口数が少ないがかなりの甘党。
コーヒーにスティックシュガーを4本以上も入れやがるほどだ。
あれだけ甘いものを好んでも
体型が変わらないところはあいつの凄いところだと思う。
同じ顔とDNAを持つが、ここまでもお互い持つものは違う双子……
俺とこの双子とは12歳ほど歳が離れてる。歳は確か30だっけな……
「あいつら、もう三十路か……」←
憲吾は小さく呟くと吾郎が置いていった雑誌に目を向けた。
ちなみにボクシング関連以外にも
ゆりたちドルチェやキスマイが載っているアイドル雑誌、
ドル誌も置かれていた。
「吾郎のやつ、抜かりねぇ……汗」←
(正直こういうの興味はないが……)
雑誌を手に取りページを見開く。
「暇潰し程度に見るか……」
(あとから吾郎に追求されんのも面倒だし……)
こうして憲吾は初のドル誌に目を向けるのだった。