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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


「っ……!」

「今の貴方に、誰かを本当に好きになるって気持ちは理解できてない……
だって、貴方はまだ誰も本気で好きになったことがないから……
今のままでそれを理解することは、到底貴方にはできない……」

「っ……ッチ…知った口、聞くんじゃねぇよ……!」

「っ……!」


舌打ちをしながらゆりに感情を露わにする響、ゆりは
普段見せない様子に思わず驚きを隠せなかった。


「お前に何がわかる……ぬくぬくと表社会で生きてきたお前に、
オレの何がわかるってんだよ……」

「っ……えぇ、そうですね……
私に裏社会で生きてきた貴方のことは分からない……けど、それでも!
貴方は間違ってる!貴方が変わらない限り、
私は何一つ貴方に惹かれるものはない……」

「っ……」

「身体の相性なんて、その時だけ……
私は誰に抱かれようと必ず憲吾の顔が頭に思い浮かぶ……それくらい、

私は憲吾のことが好き……。

最初貴方に脅された時、突き放して嫌いになろうと思った。
何度も、何度もそう思った……けど私は……
結局憲吾を嫌いになれなかった……ずっと、好きの気持ちで溢れてる……」

「っ……」


涙を流しながら響に訴えるゆり、
今のゆりに自分の気持ちに対して嘘をつくことはできなかった……。


「……響さん、」

「……。」

「私……正直貴方のこと、心の底から嫌いっては思ってないです。」

「は……?」

「貴方のしてることは、本当に最低です……けど、
本当はそこまで酷い人じゃないんじゃないかって、思ってるんです……
どんな人間だって間違いは起こすし置かれる環境でも大分変わると思うから……」

「っ……」

「一緒に水族館や動物園回ったり、
遊園地で宙さんと遊んだ時私楽しかったんですよ?
確かに、宙さんに比べたら全然無愛想でちょっと怖いですけど……
それでも、あの日楽しめてたことは確かだから……」

「っおい、何言ってやがる……
お前からしたらオレはただの最低な裏組織の頭なんだろ?
何綺麗ごt‥「貴方は知らないだけなんです!」っ……」

「響さんだって、何かを楽しむ心はありますよね?
楽しむってことには、数えきれないほど沢山あります。
響さんは、その楽しみになるものが少ないだけ……

もっと自分から知ろうと思えば、何か変わるんじゃないんですか?」
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