第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「別に、これくらいどうってことねぇよ。
朝は基本俺が迎えにくる。放課後は俺だったり圭吾だったりするが
しばらくは単独行動ぜってぇするんじゃねぇぞ?」
「……あぁ、」
憲吾は車から降り自身の部屋へ足を進めた。
そして部屋に入り鍵を閉めカーテンも閉めると鞄を机に置きスマホを取り出した。
「一体どんな騒ぎになってんのか、見ておかねぇとな……」
スマホで調べてみることにした憲吾、検索で『藤ヶ谷ゆり』と入力すると
サジェストには『スキャンダル本』と出てきた。
憲吾は迷わずそれをクリックしてみると先ほど男が見せてきた本と同じ画像が出てきた。
「っこれか……一体コイツには何が……」
さらに調べてみる憲吾、調べてみた結果、北斗や樹が想定していた通り
ゆりが複数の異性と関係を持っているという内容だったが
それ以外にも気になるものがあった。
「っゆりの母親のことが書いてある……?
しかもお父さんまで……それになんだよ……」
(ゆりの父親があの人の可能性が低くて
浮気の末にできた子供の可能性が高いって……)
憲吾は思わずスマホを握りしめた。
なぜこんな馬鹿げたことまで書く必要があるのかと……。
「っなんてふざけた本なんだよ……ゆりだけじゃなく、
家族までこんな……」
憲吾がスマホの画面を見ながら俯いていると突然宙から着信が入ってきた。
「っ!?
っ……宙……?」
通話ボタンを押し電話に出る憲吾、だが電話越しから聞こえてきた声は
宙ではなく北斗と思われる声だった。
「っもしもし、」
『もしもし三船くん?俺松村だけど、』
「っ松村さん……!
なぜ松村さんが宙の……」
『三船くんのスマホに、俺の番号は特に登録してなかったからね。
宙くんのスマホからかけた方が確実だと思ったから。』
「っ……あの、電話してきたのって
今日販売されたゆりの本の事ですか?」
『あぁ。まさか俺らが想定していた最悪なシナリオで
幕を開けてしまったみたいだ……
君にも既に迷惑はかけてしまっていると思う……学校は大丈夫だったかい?』
「っ一応、大丈夫でしたけど放課後ゆりの親衛隊を名乗る奴らが
学校に乗り込んできててうちの生徒とトラブルになりました。
俺もその場にいたんですけどなんとか……」