第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
『っそうか……もうソイツらは君の居場所を特定して……
けど無理もないか……』
「はい……なんか学校名まで書いてあるって勇吾からも聞いて……」
『君もある程度は事情を知ってる感じ?』
「軽くは……今ネットで調べていたところです。」
『そうか……今はうちにいるんだよね?』
「はい、勇吾からも学校以外は自宅待機しろって言われたもんですから
余程の用事がない限りは家を出るつもりはないので……」
『っよかった、とりあえず君が無事で一安心だよ……』
電話越しからは安堵する北斗の声が聞こえてきた。
「あの……宙も大丈夫なんですか?
アイツのことも、書かれてるとは思うんですけど……」
『うん、宙くんは特に大丈夫だよ。なにせ、社長の前で
「オレがゆりちゃん好きなのは変わらないから!」……って
普通に言うくらいだし……』
(相変わらずだなアイツ……汗)
「事実とはいえ、随分焦った感じはなさそうですね……」
『自分のこと、はね……ただやっぱり、
ゆりちゃんの身はすごく心配してる。』
「っ……そう、ですよね……」
(俺だって、今は自分のことよりゆりのほうが心配だ……
自分のことだけじゃなく、家族まであんなこと書かれて……)
『さっき社長と話を終えて、今宙くんを送り届けるところなんだ。
俺もそれが終わり次第そっちに戻る。
その時にまた話そう。』
「はい、わかりました。
お気をつけて。」
こうして一度電話を切る憲吾、再びスマホの画面に目を向けた。
「ゆり……」
(ただ無事でいてほしい……今また、辛い思いをしてると思うけど
アイツらのところにだけは絶対行かないでくれ……)
憲吾はただゆりが再び組織の元にいかないことだけを祈り
北斗がこちらに戻ってくるのを待つことにした。
そしてそれから40分ほどで北斗が自宅へ戻ってきた。
_ピンポーン「三船くん、松村だけどいる?」
「っはい……!今開けます。」
インターホンが鳴り憲吾は玄関の鍵を開けた。
そして目の前にはスーツ姿の北斗の姿があった。
「お疲れ様です松村さん、部屋あがって下さい。」
「ありがとう、それじゃお言葉に甘えて……」
北斗を自宅に招き入れ再び鍵を閉める憲吾、北斗をテーブル前に座らせると
北斗はカバンからパソコンを取り出した。