第8章 ☆Story26☆ いざ韓国へ!
「ツアー成功させようねみんなで!」
「ふっ……ゆりも気合い十分のようね。」
「当たり前でしょ千鶴?
日本だけじゃない、
世界中のみんなに笑顔と楽しい気持ちを送りたいもん!」
「……(微笑)」
期待と不安を膨らめせるゆり達を
涼介は微笑みながら見守るのだった。
ちなみに生放送をするテレビ局があると言うことで、ゆりたちの
家族や友人、仲間はそれぞれ映し出されるドルチェの姿を見ていた。
太輔side
『っ太輔!生中継のチャンネルってどこ!?』
「んな慌てるなよ。4チャンネルだけど、もう少し時間あんだろ。」
『っいつ始まるかわかんないでしょ!
もしかしたら早まるかもしれないし!』
百合はせかせかしながらチャンネルを変えた。
【緊急速報です。大人気アイドルグループ・Dolceの皆さんが
新成田空港に着いたとの事です。】
『あ!ナイスタイミング☆
やっぱり早めにつけといてよかった♪』
「……お前の感、すげぇな……汗」
『ふふふふ〜ん♪』
百合はすっかりご機嫌な様子で太輔の膝の上に座った。
【いやぁまだみんな学生さんなのに、海外に進出とは凄いですね!】
【彼女達ならきっと韓国と中国でのコンサートを成功させるでしょうね。
実際、海外にも少なからずファンはいるようですし…】
『ゆりたちホント注目されてるんだね!』
「あぁ、そうだな。
……嬉しいけど少し寂しいな……アイツ、
どんどん成長してる気がするし……」
『ゆりはそう簡単に離れたりしません!笑
まぁでも……結構早くに憲吾くんと結婚して親離れするかもね笑』←
「っ結婚はまだ気が早いだろ……!
それに、まだ2人付き合ったばっかりだろ……」
『……やっぱり親バカ笑』←
「っだからちげぇよ!」
『笑笑【ここで中継入ります!
Dolceの皆さんがカメラの前に姿を見せました!】
お!きたきた笑』
百合と太輔は再びテレビに目を向けた。