第8章 ☆Story26☆ いざ韓国へ!
「っ……///」
全国に自分の恥ずかしい姿が晒されるのだと思うと
一気に恥ずかしくなり顔を真っ赤に染めた。
「……。」
(そんなに恥ずかしいならキャリーに入れればいいのに……
やっぱりお母さんの形見みたいなものだから大事に扱いたいのかな……)
涼介は少し不思議に思いながらユウを抱き抱えるゆりを見た。
その後合流した来海にも茶化されながらゆり達は
マイクロバスに乗り込んだ。
そしてマイクロバスを走らせること15分、新成田空港に着いた。
「みんな、着いたよ。
専用の通路から入るけど、途中からたくさんのメディアがいるからね。」
「「は〜い!」」
「ゆりはその大勢の前でもぬいぐるみも持ってくの?笑」
「っいちいちくるはうるさい!!」
『……。』
(ゆりちゃんも大変だなぁ笑)←『アンタのせいでしょ!』by.ゆり
「それじゃ、みんなはそれぞれマネージャーのそばから離れないでね?
ゆりちゃんも、うっかりぬいぐるみ落とさないでよ?笑」←
「っ涼介さんまでからかわなくていいじゃないですか!」
ゆりはプンスカしながらバスから降りるのだった。
ちなみにドルチェのみんなは特に変装などはしておらずごく普通の私服。
ゆりは眼鏡だけをかけている。
出国手続きを終え、
メンバー達は搭乗口に向かうがすでに数多くのメディア達がおり
たくさんのカメラがゆりたちに向けられていた。
_カシャカシャカシャ
そして中には一般のファンも混じっており
歓声の声がゆりたちの元に届いてきた。
「海外進出おめでとーー!!」
「ライブ絶対行くからねー!!」
「応援してるぞー!!」
「「……(微笑)」」
メンバーはファンの声援に応えながら搭乗口に向かう。
「……なんか、
こうして日本のファンの人たちに見送られると少し寂しいね(苦笑)」
愛美は隣にいる来海に話しかけた。
「だねー笑
でも向こうにもファンはいるみたいだし、
新しいファンも獲得しなきゃだしね!」
「緊張するけど、ツアー成功させようねみんなで!」