第8章 ☆Story26☆ いざ韓国へ!
電話を切ったゆりは荷物の最終確認を始めた。
「えーっと、忘れ物はないね……
手提げバッグの中身も大丈夫そうだし……」
『ねぇねぇ!
僕はもちろん機内に持ってくんでしょ!?』
ユウはゆりの服の裾を両手で引っ張る。
「はいはい……ちゃんと持っていってあげるわよ……
本当はキャリーに詰めたいけどね」←
『えぇ!?それ酷い!!』
「っだって……空港にはいろんなメディアいるんだよ?
テレビ記者に雑誌に新聞……
そんな大勢の前でぬいぐるみ抱きかかえていくなんて……」
『別にいいじゃん!
ゆりぴーの新しい魅力発見みたいな感じでいいじゃん!』
「……ま、結局アンタの押しには勝てないから連れてくけど……」
『やった♪』
ユウは嬉しそうにジャンプした。
「ったく……あと1時間あるかないかくらいか……
韓国中国も観光楽しみたいしちょっとガイドブックでも見てよ。」
ゆりはバッグからタブレットを出し
電子書籍版のガイドブックを開いた。
『僕も見る〜!』
そう言うとユウはゆりの膝にジャンプし座った。
「っわ!?
いきなり乗ってくるの凄いビックリするんじゃん……」
『別にいいじゃ〜ん!
僕この場所好きなんだも〜ん♪』
「もぉ……」
こうしてゆりとユウはホテルを出発する時間になるまで
ガイドブックを見るのだった。
そして時間はあっという間に出発時間になった。
「……ぁ、そろそろいく時間_コンコン「ゆりちゃーん!
そろそろ出るよ?」
「はーい!今出まーす!
それじゃユウ、しばらくぬいぐるみのままでね?」
『うん!』
ゆりはタブレットとスマホをバッグに入れると
ユウを片手にキャリーバッグを持って部屋を出た。
「あ、ゆりちゃん相変わらずそのぬいぐるみと一緒だね笑」
「は、はははぁ……」
(やっぱ、はずいよ……14にもなってぬいぐるみ抱っことか……)
「飛行機にも持ち込むのかい?」
「……はい、」
(ホントはずい!!)←
「あ、ちなみに生放送で撮っているテレビ局もあるって話だよ。」
「っ!?」
「リアルタイムで笑」
「っ……///」