第8章 ☆Story26☆ いざ韓国へ!
「『気にしてるじゃん……』」
『ゆりちゃんが赤ちゃんの時、
異様にコイツに懐いてたのは覚えてるけどさ……なんで?涙』
「な、なんでと言われても……」
『おい、出国前にゆりちゃん困らすなよ……』
スマホ越しからは団司の少し呆れる声が聞こえてきた。
「た、たしかに……団司さんには凄い懐いてましたけど……
別に徹平さんのことが嫌いってわけじゃ……(苦笑)」
『っほんと……?』
「はい……(苦笑)
大好きですよ?徹平さんのこと……」
『っ……_パァァァァ!!』←
電話越しからも徹平が喜んでいるであろう感情が伝わってきた。
『単純王め……』←
「っえっと徹平さん……?汗」
『俺もゆりちゃんのこと大好きだよっ♪
んじゃツアー頑張れよ!日本から応援してっから!』
「はい、ありがとうございます徹平さん。
……それじゃ、そろそろ団司さんに代わってもらっていいですか?」
『……。』
「……あの、てp『いい加減俺のスマホ返せ怒』『ああ!?』……汗」
団司は徹平からスマホを取り上げたようだ。
『……もしもし?』
「ぁ、団司さん……」
『志村が相変わらずで悪いな。
気使わせて、』
「っいえ!
私に、嫌いな人ってそんないませんし……
それに2人はママにとって恩人で大切な人たちですから……」
『……急にそんな風に言われると、
さすがに少し照れるな……』
「ふふふ……パパからも、2人が命懸けで
ママを助けようってしてくれたことも話してくれましたから……」
『そっか、まぁ俺らは警官として当たり前のことをしようとしただけだ。
でも、ありがとな……もう16年も前のことなのに……』
「いえいえ……ぁ、
2人が一緒にいるってことはもしかして職場なんですか?」
『まぁ……出勤はしてるな。
まだ仕事は始めてねぇけど、』
「そうだったんですか……それじゃ、
そろそろ切ったほうがよさそうですね。」
『ま、また今度ゆっくり話せる時な。
それじゃ、頑張れよ初めての海外ライブ。』
「はいっ
それじゃ、また!」
『あぁ、』
こうしてゆり達は電話を切った。