第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「コイツらはこれに食らいつくしかねぇだろ?」
軽く口角を上げて笑う響、
伊集院は『いかにも悪巧みをしているな』という印象を受けた。
「っそうですね……
大ネタに加え大金となれば2つ返事で承諾するでしょうね……」
「それじゃ、とっとと取引に向かうぞ。」
響たちは車から出ると部下2人を先頭にし響はその2人の後ろ、
伊集院は響の一歩後ろに構えた。
そして主に取引交渉するのは部下2人と伊集院の役目であり
響は一言二言添える程度、
外部と取引などするときは常にこのスタイルを保っているのだ。
そして御河童舎のオフィスは5階建ビルの地下1階に構えており
4人は階段を使ってオフィスに向かった。
掃除もまともに行き交ってないその建物内の匂いに伊集院は思わず
手のひらで鼻と口元を押さえた。
「っ……この建物は掃除ひとつもしてないのですか?
あまりにも不衛生過ぎます……東郷様、具合の程は大丈夫ですか?」
「屍の匂いよりはマシだろ。」
「っそれは、そうですが……」
(なんてところで仕事をしてるんだ御河童の連中は……)
匂いに耐えながらオフィスに向かう一向、
そして1人の部下は錆びれたドアをノックしオフィスの中に入った。
_コンコン「……失礼する。御河童舎はこちらでよろしかったでしょうか?」
「っ!?
あ、アンタたち一体何者だい……!
勝手に入ってきて!!」
オフィスには3人の記者と思われる男たちがいた。
そしてその3人は会社名にも相応しいおかっぱの髪型をしており眼鏡もかけていた。
『オカッパーズ』と呼ばれるのも無理はないと改めて思う響であったが
それは一切口にせず交渉は全て部下に任せた。
「突然お邪魔して申し訳ありません。私、目黒と申す者です。
実は、面白い写真を複数入手しておりましてね……
是非貴方方に記事を書いてもらえないかとお願いに参ったのです。」
「っお、面白い写真?しかも我々に記事を書け?
……一体どういう冷やかしだね!
わざわざ俺たちのところに来るなんて冷やかしのなんでもねぇだろうがっ!」
「……藤ヶ谷ゆり。」
「っ!?」
「藤ヶ谷ゆり、当然貴方方もご存じですよね?
何せ今をときめく大人気アイドル……記者の皆様はそんな彼女にまつわる
大きな記事の一つや二つ、書いてみたいでしょ?」
