第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「っ……」
「っゆり、大丈夫か?」
「っはい……ちょっと思い出しちゃっただけです……
練習中は他のメンバーやスタッフさんもいますし
一人でなることの方が少ないと思うので……」
「……櫻井さんに、そのこと放課後連絡しておく。
今捜査も、どれくらい進んでるのか……」
「はい、お願いします……」
ゆりと剛太はやりとりを終え、ゆりは教室に戻ることにした。
そして放課後まで何事も起きることなくまた昨日と同じく事務所へ向かい
練習に励むのだった。だが幸いにも今日は響の姿は見当たらなかった。
「……。」
(響さん、今日は来てない……まさか昨日きり?
なら他のスタッフさんとあそこまで馴染む必要も……)
ゆりは気にしながらも練習に集中することにした。
そして何事もなく時間は進みあっという間に終了時間となった。
「はーい!みんな2日目お疲れ!」
「「お疲れ様でーすっ!」」
涼介の号令で本日分の練習は終了、
3人グループでの練習は当初2週間程度だったがメンバー間が
和解したということで1週間程度に縮まっておりあと3回ほど残っている。
「ゆりも段々、本調子になってきたんじゃない?」
「ありがとう千鶴、でもまだまだだよ……まだしっくりこなくて……」
「……ゆりちゃん、あまり完璧主義になり過ぎないでね?
ゆりちゃんの技術は、メンバーの中でピカイチなんだから。」
「まなもありがとう、国立初日まで1ヶ月切ってるし頑張らないとね。」
「「うんっ/えぇ。」」
3人で会話をしながら荷物をまとめるゆりたち、
荷物をまとめ終わるといつもの如く涼介に寮まで送ってもらい
長くて短い1日を終えるのだった。
そして今日響がレッスンルームに現れなかったのはもちろん
"例"の準備中だったからだ……。
響side
響は伊集院と部下2人を仕事部屋に呼び出した。
それはもちろん御河童舎へ取引に向かう為だ。
響はいつもの黒髪に帽子とサングラス、そして黒いスーツを見に纏っている。
「伊集院、車を出せ。
今から御河童舎に取引に向かうぞ。」
「はい、東郷様……しかし、
御河童舎とは全く聞いたことのない出版社ですね……」