第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「実はね……東郷響が、
例の写真や諸々出版社に売りつける可能性が出てきたようでね……」
「っ!?」
北斗の言葉に驚きを隠せない憲吾、北斗はそのまま話を続けた。
「それで、樹のほうが既に策を打ち始めていてね……目ぼしい出版社や
ネット運営会社に釘を今日から打ち始めるところなんだ。
俺も今日何社か回る予定。」
「っ……それで、ゆりの写真が出回るって事はなくなるんですか?」
「大手相手には全部手を打つから、あちらこちらからは出回らないはずだよ。
けど……抜けがある可能性も出てくる。
もしくは組織側が直接発信する可能性もあるからね……」
「っ……確実に、っていう保証はないんですね……」
「まぁ、断定はできないね……だから覚悟を決めておくという意味でも
君に報告させてもらった……もちろん、この事はゆりちゃんや
お兄さんには他言無用で……いいね?」
「っ……はい、話は誰にも漏らしません……」
「ありがとう……同じ話は、宙くんにも今日するから君は変わらず
いつもの日常を過ごして。」
「っ……はい、」
憲吾は少し不安に思いながらも返事をした。
話を一通り終えた北斗は隣の部屋に戻り憲吾も学校へ向かう支度を進めた。
この日から樹や北斗をはじめとしたCIAが各会社へ根回しに周り
順調に口封じをしていった。
昨日、一通りパソコンで各企業は調べた響、
響はとある小さな出版会社に目をつけていた。
「御河童舎……いつ見てもふざけた名前だ……
だがコイツらは丁度いい……」
御河童舎、コイツらは巷ではオカッパーズなんて呼ばれた記者集団。
今となってはさほど表に出てこねぇ奴らだがコイツらかつて昔……
響はとある週刊誌を机へ放り投げた。
それは最近のものではなく16年ほど前の代物だった。その表紙は
『A.N.JELL・藤城柊とAnnieモデル・玉森百合熱愛発覚!!』と
大々的に書かれていた。そう、それはかつてオカッパーズたちが
百合と柊のツーショット写真を勝手に撮りまくった挙句
大げさにも熱愛記事として取り上げたのだった。
「……裏切り者も、さすがにここまで落ちぶれた出版会社にまでは
目つけねぇだろ……それに、」