第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「……。」
「っ東郷さん……宙くんも監視するって言うならオレに任せてもらえませんか?
伊集院さんだって忙しいんでしょ?
オレにとったら、子供の2人や3人の監視なんてどうってことないっすから……」
「ほぉ……そんなにアイツらを監視したいのか?」
「っ……生憎、宙くんにはそれなりに懐かれているもんですから……
怪しい点があったらすぐわかりますから……」
(ここは何としても阻止しなきゃ……)
響はこれ以上言う気も失せたのか、宙の監視も樹に任せることにした。
「……わかった、お前がそこまで言うならお前が3人を監視しろ。
だが……不審な動きを見せたならお前もタダじゃ済まさねぇってこと、
_肝に免じておけ。」
「っ……(なんて殺気だ……)
っわかってます、ヘマはしませんよ東郷さん……」
樹は背中に冷や汗を感じながらも響の言葉に答えた。
「……お前からの話は、もう済んだんだろ。
オレから話すことも何もねぇ、失せろ。」
「っはい、東郷さん……」
「……。」
樹は響にお辞儀をすると部屋を後にした。
そしてその場に一人になった響はチェアから立ち上がり窓際に体を向けた。
「はっ……姑息な手、ねぇ……だが、
今のアイツにはそれが最も効果的てぇのも事実だ……さて、」
(裏切り者も、この中に紛れているようだな……)
目を細める響、そして再びチェアに腰掛けると机のパソコンの電源を入れた。
「……さて、」
(日本にはどんな出版社があるのか、見てみるか……)
パソコンの操作をする響、どこの会社をターゲットにするか調べ始めた。
響が本格的に動き出したとはつい知らない樹、だが樹も日本の出版社に対して
対策を打つべく北斗へ早速連絡を入れた。
「……北斗、」
『樹、どうした。』
「まだ確証はないけど、響さんが本格的に動き始めるかもしれない……
ゆりちゃんの写真をどこかの出版社に、もしかしたら多くの出版社に
写真を売り渡すかもしれない……」
『っなんだって!?』
「オレも、そんなことしてもゆりちゃんが傷つくだけだってことは
言った……口ではわかったって言っても行動しないとは限らない……
今のうち、出版社に対して手を打った方がいいとオレは思う……」
『っ……そのようだな……樹、今から合流できるか?』
「もちのろん……!」
