第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
本日分のレッスンを終え、ゆりはフェイスタオルで汗を拭いた。
「はぁ…はぁ…はぁ……」
(なんか、久々に踊ったって感じがする……北京のライブから、
そこまで経ってないはずなのに……)
「はぁ、はぁ、はぁ……
さすがのゆりちゃんも、ちょっと疲れてるんだね……」
「うん……でもちょっと休めば平気……こんなんじゃ、
来海たちと合流した時来海に何言われるか(苦笑)」
「だね(苦笑)」
汗を拭くとスポーツドリンクを口に運んだ。
_ゴクゴクゴク…「……ふぅ、」
(そういえば、響さんはどこに……)
ゆりはペットボトルを片手に響がいないか見渡した。
そして響の姿があり別のスタッフと何かを話していた。
「お前本当に新人か?
そんな細身でよくあんな重いもんも持てるよなー!」
「あれくらい、どうってことはないですよ。
ジムにもそれなりに通ってるので、」
「やっぱジムは行ってるのかー……」
「……。」
(ちょっと無愛想だけど普通に馴染んでる……でもなんでわざわざ、
事務所のスタッフになりすまして……こんなんじゃ、私と話す機会なんて
ほとんどないし一スタッフが私と話してたら色々と目立つ……なら、
いつだかみたいにTV局スタッフに紛れていたほうが
都合がいいはずなのに……)
ゆりは不思議に思いながらもその様子を見ていた。
それぞれ給水などをし落ち着いたゆりたち3人、涼介はそんな3人に声をかけた。
「3人とも、今日のレッスンはここまで!お疲れ様!」
「「お疲れ様です!」」
「明日はソロパートの個人練習ののち
合流してお互いのパフォーマンスをチェックするからね。」
「「はいっ」」
「スタッフも、お疲れ様。
明日も引き続きよろしくお願いします!」
「「「はいっ!」」」
「……。」
各スタッフも涼介に答えるが案の定響は反応しなかった。
「さて、荷物をまとめたら寮に帰ろうか。」
「はい……あ、涼介さん、帰る前にお手洗い行ってきてもいいですか?」
「もちろん構わないよ。」
「はい、それじゃちょっと行ってきます。」
(響さん、もしかしたら私が一人になったところ見計らってくるかな……)
ゆりは少し警戒しながらお手洗いがある方へ足を進めた。