第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「「……当たり前(だ)よッ!!」」
「っ……!」
ゆりの問いに一斉に答える5人、ゆりは心の内側から
何かが熱くなっていくのを感じた。
「ドルチェにはゆりちゃんは絶対必要だもんっ!
ゆりちゃんは来夢たちと一緒に世界一のアイドルになるんだもんっ!!」
「っらいちゃん……」
「ゆり……
貴女が今私たちに見えない何かと闘っていることはわかっているつもりよ。
それが私たちには何もできないことだとしても、Dolceに貴女がいる限り
私たちはゆりの一番の見方よ。
貴女は独りじゃないって事、忘れないで……。」
「っなぎ……あり、がとね……」
思わず凪咲の言葉に涙を流すゆり、キラはそんなゆりの背中を
優しくさすってあげた。
『ゆり……ゆりはよく頑張ってるよ。
これまでずっとグループを引っ張ってきた……本当に凄いよ……』
「っうぅ……ぅうう…!」
「……ゆり、アンタは本当にグループのエースとセンターとして
グループを引っ張ってくれた……だから、
今度はアタシたちがそれに負けないくらいゆりを引っ張る!
国立、絶対成功させましょ?
ゆりとアタシたちなら、絶対できるッ!!
だってアタシたちは日本一のアイドルになるんだからッ!!
そして……
最終到着地点は世界一のアイドルよッ!!!」
来海はゆりに向かって大声を出した。
ゆりは泣きながらもそれに大きく頷いた。
「っ……ぅん…!!
なりたい……みんなと、世界一になりたいッ……!」
「「Ouiッ!!」」
『……(微笑)』
(よかった……ゆりがまたDolceに戻れて……あとは……)
心を再び一つに集結させた6人にホッと息をなでおろすキラ、
だがやはりユウのことが少し気がかりだった。
そして来海たち5人はそれぞれ部屋に戻っていった。(宿題をやるため)
ゆりの部屋はあっという間に静かになった。
『ゆり、今日は私がご飯作るから
宿題するなりまったりするなりしてていいから。』
「ありがとキラちゃん……あの、ユウはどこにいるかな?」
ユウがいないか見渡すゆり、だが見当たらず
キッチンにいるキラに聞いてみた。