第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「ゆり、おかえりなさい……アタシ、
ゆりにちゃんと謝りたくてさ……
自分の気持ちだけ押し付けて本当にごめん。
昨日、愛美と千鶴にも叱られちゃってさ(苦笑)
ホント……後悔してる……
昨日だけじゃなくて、この間のこともさ……」
ゆりに謝罪をする来海はゆりに頭を下げた。
ゆりは首を横に振り来海に声をかけた。
「っ……ううん、来海が言ってたことは正しかったことだから……
前の自分なら、ちゃんと受け止められていたから……今の私が、
弱くなってるだけだから来海は何も……」
「……ゆり、私たちの前で無理してよい子のフリしなくていいのよ?
来海に言いたいことがあったら口答えして反抗しなさい。」←
「へ……?」
凪咲の言葉に思わず拍子抜けた声を出すゆり。
ゆりに抱きついていたキラはクスッと笑ってた。
『ククッ…っゆりは、もっと感情を出していいってことよ。
ゆりがこれまで沢山頑張ってきたのと同時に沢山我慢してきたことは
みんな知ってる……だから、その分を吐き散らせていいってこと。』
「っ別に、私は……」
_コソッ『さっきのユウに対してだって、ほぼほぼ反抗期じゃない笑』
「っ!?」
(反抗期……?ユウに対して……?汗)
メンバーに聞こえないようこっそり耳打ちするキラ。
ゆりはまさかユウ相手に反抗期を起こすのか耳を疑った。
むしろ逆ではないかと……。←
「アタシさ……最初ゆりが少し変わり始めた時、
その変化についていけなかった……それでゆりをいつもの
ゆりに戻さなきゃってことしか頭に思い浮かばなくて
活気づかせようって思ったんだけど
逆にそれがゆりを追い詰めちゃった……
アタシも、リーダーとしてまだまだ未熟だった……だから、
ゆりも思ったことは口に出していいから……昨日みたいに……」
「っ……」
(私、昨日は最後に独りよがりなこと言ってしまったのに……)
「それで、少しずつ問題を解決していこ?
みんなで本音をぶつけ合ってそれを乗り越える……それを全て乗り越えたら、
アタシたちも世界に通用するアイドルになれるんじゃないかって気がする……。」
「「っ……」」