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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


涼介もゆりに続きタイスケも2人を見送るために玄関に向かった。
靴を履きドアを開けてみるとゆりの目の前にはソウル以来の
再会を果たす圭吾の姿があった。


_ガチャッ


「……。」

「……っ!
圭、吾さん……?」

「ゆりちゃん久しぶりだね……もう大丈夫なのかい?」

「っ……」_コクッ


驚きを隠せないまま小さく頷くゆり、そして後ろに続く涼介が
圭吾に声をかけた。


「お待たせしました葛木さん、この後はゆりちゃんを寮まで送りますので。」

「わかりました。山田さんだけで構いませんので、
下の方で少しお話しいただけませんか?」

「わかりました。
ゆりちゃん、下に降りたら俺の車に乗って待ってて?」

「はい、わかりました……」


ゆりは涼介の言葉にも頷くと無意識にも
チラッと後ろにいるタイスケに顔を向けた。


「またねゆりちゃん、
今度遊びに来た時はゆりちゃんの好きなお菓子用意しとくよ。」

「……。」


ゆりはしばらくタイスケを見た後視線を再び前に戻した。


「それじゃ、いこっかゆりちゃん。
藤ヶ谷くんも今日はありがとね。」

「いえ、ライブまで間もないですし頑張ってください。」

「ありがとね……いこ、」


涼介はゆりの肩を持ってタイスケの部屋の前を後にした。
圭吾を先頭にし地上に降りる3人、ゆりを涼介の車に乗せ
涼介は圭吾の元に戻った。


「葛木さん、お話というのは?」

「中での様子を、話していただける範囲でお話し頂きたいんです。
主にゆりちゃんの精神状態をお聞きできればと思いまして……」

「確か、葛木さんは組織の捜査に関わるチームに入ったんでしたっけ?」

「えぇ、それで組織に関わっているゆりちゃんの情報も必要でして……」

「まぁ、葛木さんもここに来る直前ゆりちゃんの泣き声
聞いたと思うんですけどゆりちゃんがあんなに感情表すなんてこと
組織と関わる前からは全く想像できない行動なんです。
あんなに泣いていたのは、お母さんが亡くなった時……
まだ生まれて1週間も経ってなかった赤ちゃんの時以来ですよ……」

「っそんなに……」


圭吾は思わず拳を握りしめた……。
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