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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編


「とにかく、ゆりちゃんが君のところにいて安心したよ。
もし変なヤラカシにでも捕まっていたなら
俺も落ち着いていられなかっただろうし……」

「っ……ゆりちゃんから、北京でのことは何となく聞きました。
好きでもない、男に何度も襲われたって話……」

「っゆりちゃんが……?自ら君に?」


タイスケの言葉に目を見開く涼介、まさかゆりが
今の状態で組織に関わる話を他人にするなど考えられない行動だったので
涼介は驚きが隠せなかった。


「詳しくは、聞いてないですけど
ゆりちゃん相当追い込まれて苦しんでますよ?
あんなゆりちゃん、初めて見た……でもついさっき、
気持ちをさらけ出すように大声あげて泣いて、
いくらかはスッキリするんじゃないですかね。」

「っそうだね……ゆりちゃんを見つけてくれたのが君で
本当によかった……今回ばかりは本当に感謝するよ。」

「……ゆりちゃん、このまま連れ帰るんですか?」

「まぁ、このまま君のうちに泊まらせることはできないよ。
明日だって学校はあるし……」

「……ゆりちゃんと、会わせてもらうことできる?
俺のほうからもゆりちゃんの状態は確認したい。」

「山田さんだけ、だったら……でも他の警察の人はちょっと……
今のゆりちゃんだったら、ビビるかもだし……」

「一応葛木さんとは面識はあるんだけどな……でも、
とりあえず俺がまず行ってみます。葛木さん、
それに他の警察の方々もありがとうございます。
まずは俺のほうで話してみますので他の皆さんは……
ここにいては他の住民からも目立ちますし
彼にも影響が出ては困るのでここはひとまず……」


涼介は葛木という刑事を少し気まずそうな表情で見上げて言った。


「はい、僕たちは下のほうで待機してますよ。
けど僕だけはここで待っていてもよろしいでしょうか?
万が一、他の刺客がここを嗅ぎつけたら危ないですし……」

「ご心配ありがとうございます、葛木さん。
ではそうしてください。俺もできるだけ早く話を済ませますので……」

「はい、よろしくお願いします。」


タイスケは涼介だけを部屋に入れゆりの元に案内した。
そして圭吾は他の部下を下に待機させ扉の前で涼介達を待つのだった。
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