第23章 ☆憲吾ルート☆ Happy END後編
「っ……ぅ、うぅ…わぁぁぁあぁぁんッ!!」
再び泣き始めるゆり、ゆりは大声をあげながら
タイスケに抱かれたまま泣き続けた。
こんなに大声をあげて泣いたのは赤ん坊の時以来だろうか。
部屋の外までにも聞こえそうなほどの泣き声だったがゆりは
ただ感情のままに泣きタイスケはただゆりを抱き
子供を寝かしつけるように背中をトントンを叩き続けた。
「よーしよーし、今までよく頑張ったね。
今日は何も我慢しなくていいよ、
俺はずっとゆりちゃんの味方だからねー、」
「ぅあ…っ!……わあぁぁあぁぁんッ!!」
「ゆりちゃん、かなり自分追い込んじゃったんだね……
もう無理しちゃだめだよ……」
(こんなに感情を露わにするなんて、今のゆりちゃんは相当
追い込まれてる……精神的にも、肉体的にも……)
2人しかいない空間、ゆりの泣き声が部屋中に響く中インターホンの
チャイムが部屋に流れてきた。そして扉をドンドンと叩かれた。
_ピンポーン……ドンドンドン、ドンドンドン!
「っ!?」
(チャイム1回鳴らしただけでドア叩くってどんだけせっかちなの!?
つーかゆりちゃんの泣き声部屋の外まで聞こえちゃってたのかな……汗
それでご近所さんが……)
「っうぅ…うぅぅ……!」
「っ……ゆりちゃんごめん、ちょっと出てくるから少しだけ待ってて?」
(ったく、誰だよ……)
タイスケはゆりからそっと離し部屋の外に立ってるであろう客人を
出迎える?為に玄関先に向かった。
「はーい、どちr_ドンドンドンッ!…っ!?
っ何なの!?そんなに待たせてねぇのにそんなに急かして!
はい!_ガチャ!…どちら様ですかッ!
そんなに鳴らさなくてもきk「警察の者です。
ここに藤ヶ谷ゆりちゃんがいるとの情報がありまして。」っ警察!?」
ドアを開けた先には警察手帳をタイスケに向けて見せている
鬼の如く形相を変えた若い男の刑事と数人の警官が立っており
タイスケを睨んでいた。
「け、警察……?汗」
タイスケは頬を引きつらせながら思わず冷や汗をかいた。