第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
スケジュールをまとめ……
「よし、これで完成だ……
あとはデータをキラちゃん達通してゆりちゃん達に渡せばOKだな。」
「うん。この組み合わせなら愛美ちゃんも感情を露わにすることはないだろうし
明日会う時に改めて話すよ。」
「あぁ、頼んだ。
他のみんなもメンバーにはよく言い聞かせて。
まぁ、この組み合わせなら昨日みたいな問題は起きないと思うけど
最終的には6人を集結させることだってことを忘れないように。」
「「はいっ!」」
涼介の言葉に全員が返事をし緊急会議はひとまず無事に終わった。
そしてスケジュールのデータは早速キラ達サポートアンドロイドに届いた。
ちなみにまだメンバーは授業時間であるため帰宅しておらず
先にキラ達がスケジュールに目を通していた。
_sinfoniaドーミトリー・ゆりの部屋
キラはソファーに座りながらゆりの仕事に関する書類等を整理していた。
そんな中涼介からライブ当日までのスケジュールが送信されてきた。
『……あ、涼介さんからライブに向けてのスケジュールが届いた。』
『昨日あんな事があったからやっぱり変更する箇所とか出たのかな?』
『もしかしたら、緊急会議か何か開いたのかもね……えーっと、どれどれ……』
近くにいたユウもキラの元にやって来て一緒にスケジュールを確認することにした。
『……なるほど、顔合わせの回数が増えてるみたいね。』
『でも6人全員じゃなくて3人グループでやるんだね……』
『昨日の様子じゃ、6人でやるの気まずいでしょ……それに、
この組み合わせならまだ全然マシじゃない?
ゆりだって孤立することなさそうだし……』
『うん……それはそうだけど……ゆりちゃん参加するかな?』
『そこは参加してもらわなきゃ困るでしょ。
いくらゆりでもこの2人相手に無視はできないはずよ……さて、
これを印刷しておかないと……』
キラはソファーから立ち上がるとコピー機に向かい自身と機械を接続し
データを印刷した。
『……よし、これでOKっと……
ゆりが帰ってくるまで、まだ2時間はあるわね……』
『うん……』
『……他にも何か心配事あんの?』
『やっぱり、組織のことが気になる……
東郷響が最後に残した言葉がどうしても……』