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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編


「あぁ。だが……ゆり自身もわかっているはずだ。
今自分に足りないものが何か……ゆりの様子が豹変したのは
来海による思いがけない言葉が原因だ。それまではとりあえず何事もなく
進められていただろ……」

「っそれは、そうですけど……」

「ゆりが今、一番気まずい相手は来海だ……千鶴と愛美については
ずっとゆりを気遣っていたから何か刺激を与えることもないだろう……」


涼介はそれが得策だと思いながらもまたメンバー間で衝突しないかが不安だった。
その心情を察したのか侑李が涼介に言葉を発した。


「山田、愛美ちゃん達はゆりちゃんに刺激を与えるような
余計なことは言わないと思うよ。僕たちもそう伝えるし……
とにかく、今はゆりちゃんを孤立させないようにしなきゃ……」

「っ知念……」

「山田さん、ゆりちゃんと来海ちゃんはそれぞれ孤立しとる。
2人を孤立させない為には2人にはそれぞれ味方をつけるべきや。
その為にはまずこの3:3が得策だと思います。」

「っ……そうだな重岡、俺がビビってどうすんだって話だよな。
実際、ゆりちゃんが気まずいと思ってる相手が来海ちゃんだけなら
他のメンバーは大丈夫ってことだもんな……」

「うん、僕たちの方でそれは十分に言い聞かせるから……とにかく、
みんなを一人にさせないようにしなきゃ……」

「あぁ、そうだな……」


涼介は侑李と大毅の言い分を受け入れ瑛二の案を実行することにした。
事の発端となった来海のマネージャーである風磨と
凪咲のマネージャーである亮平それで納得した。


「来海はゆりちゃん以外のメンバーにも気まずさは感じてるとは思うけど
小鳥遊姉妹とは特に衝突したわけじゃないからまだ大丈夫だと思います。」

「そうですね、まずこの組み合わせで様子を見たほうがいいでしょう。
僕のほうからも凪咲ちゃんに言い聞かせておきます。」

「よし、全員意見一致ということで本日中にスケジュールを組もう。
涼介、ここからはお前に任すぞ。」

「はい。では改めて僕のほうで進行を進めます。」

「じゃあ書紀係は僕がやるよ。」

「あぁ、頼む知念。」


こうして涼介達はライブに向けてのスケジュールを調整し
それをパソコンのデータ上にまとめあげるのだった。


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