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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編


「担任の先生?」


涼介は『担任の先生』と言う言葉に反応した。
ゆり達の担任といえば海外遠征する際に3人に防犯ブザーを
渡した荒木先生のことだろう。
涼介はなぜここで剛太の話が出るのか引っ掛かりができた。


「愛美ちゃんの話によると、ゆりちゃんは何かしら担任の先生と
よく一緒に話していることが増えたって言ってるんだ。
まぁ、愛美ちゃんの話聞いても担任の先生である荒木先生は
生徒をとても大切に思ってくれている先生だって言ってるから……」

「担任の先生の話だったら、僕も千鶴からよう聞かされてますよ。
知念さんと話が被りますけどかなりの生徒思いで
ここ最近のゆりちゃんのことは
人一倍気にかけているような様子だって言うてましたよ。」


千鶴のマネージャーである大毅も話に入り涼介に付け足しの説明をした。


「うん、愛美ちゃんもそんなふうに言ってたよ。
2人がゆりちゃんを問い詰めた時もゆりちゃんは
先生と何か話があったみたいで2人はそれが終わってからでもいいから
ゆりちゃんと話がしたいって言ったみたいですけど先生はそれを断ったんです。」

「生徒に対して平等に接している先生からは正直予想がつかなかったって
千鶴も少し驚いていました。
けどそれほどに先生もゆりちゃんに気遣ってるみたいです。」

「っ……俺やメンバーさえにも話したがらないゆりちゃんが、
なんでたかが担任の先生に……」


涼介は最近、担任の先生と親しくしているような話を聞き不思議で仕方なかった。


「……涼介、もしかしたらゆりはあえて何も事情を知らない人に
何かしら話を聞いてもらうほうが落ち着くんじゃないか?
俺たちは少なからず組織などと言った事情も知っている。
一方でその担任の先生は何も知らないだろ……」

「っ……気兼ねなく、話せる相手ってことですか?」

「あぁ、お前達の話を聞く限りそのように受け取れる。
その担任が本当に生徒思いと言うなら
ゆりの愚痴や話の一つ二つ聞いてくれるだろう……」

「っ……」


瑛二の言葉に納得しつつも涼介はなぜゆりがそこまで心を開けるのか
不思議でならなかった……。

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