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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編


それぞれ席に着く面々、
机はそれぞれ顔が見えるようにセッティングされている。


「進行は山田のほうで進める方向でいいのか?」

「はい、僕が召集をかけましたから僕のほうで進めさせて頂きます。
まずメンバーの状況について、
ゆりちゃんのことについて説明させて頂きますがゆりちゃんは
昨日皆さんが見たとおりの様子です。昨日はゆりちゃんの希望で
お気に入りの洋菓子店とお父さんがいる実家のほうに行ってきました。」


涼介はまず昨日のゆりの行動を話した。


「父親と会えて、ゆりもいくらか気が楽になったのではないか?」

「はい、確かに実家に帰ったことで少し落ち着きは取り戻したように思えます。
でも例の彼と別れると言うことを、ゆりちゃんの口から報告しました……」

「っいよいよ身内にまで……藤ヶ谷さんのほうも、
かなりショックを受けたのではないか?」

「っはい、当然動揺は隠せていませんでした……恐らく、近日中に
事情を聞くべく僕の方に連絡が来ると思います。」

「っそうか……」


瑛二は腕を組み顔を俯かせた。
そんな中風磨は涼介に向かって片手を上げた。


「……それじゃ、次は僕が話してもいいですか?
昨日あんなことになったのは、来海の言葉が原因でもありますから
僕のほうからも説明させてください。」

「あぁ、昨日話したことを他のみんなにも話してくれ。」

「はい。ゆりちゃん達が先に帰った後、
来海が愛美ちゃん千鶴ちゃんと衝突したことはここに居る皆さんは
存じていると思います。昨日愛美ちゃんたちが言っていたように、
来海の言い方には少し問題がありました。そのことで他のメンバーにまで
ご迷惑をかけさせたことを僕のほうから謝らせてください。

本当に、申し訳ありませんでした。」


風磨は一度席から立ち上がり深く頭を下げた。


「菊池、お前がそこまで気に止むことはないよ。
来海ちゃんが熱い性格だっていうのは俺たちも十分に知ってる。
来海ちゃんは、グループやゆりちゃんを想って言ったことだって
俺たちだって十分に理解している。」

「っ山田さん……」


風磨はゆっくりと頭を上げた。


「だから席に着いて?
今悔やんでも何も解決しない、まずは全員で情報共有だ。」

「っはい…!」

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