第7章 ☆Story25☆ 収束
「ゆりちゃん、お母さんよりも強いかもですね(苦笑)」
『ならいいんだけど……』
「涼介さん!」
「あ、ゆりちゃんが戻ってきましたよ笑」
ふたりが話していると、荷物の整理を終えたゆりが戻ってきた。
そしてゆりはトランクにスーツケースを入れて助手席に乗り込んだ。
「涼介さん、パパと電話してるんですか?」
「うん、ちょっと待ってね!
今変わるね。」
涼介はスマホをゆりに渡した。
「もしもしパパ?」
『っゆり……お前、本当に大丈夫なのか?』
「うん!あの時は確かに怖かったけど、
仮面ティーチャーが助けてくれたし……私は本当に大丈夫だよ?
心配かけてごめんなさい……」
『いや……お前が無事で、よかったよ。
ほっとしてる……ところで、仮面ティーチャーって何だ?』
「私もよくわからないんだけど……なんか私の学校にいる人みたいなの!
ティーチャーって言うくらいだから、先生なのかな……」
『へぇ……そんなのがいるのか……でもとにかく、
その仮面ティーチャーが助けてくれてよかったな。』
「うん!
櫻井さんや涼介さんは知ってるっぽいんだけど、
なんかはぐらかして教えてくれないの。」
「っ俺だって誰かだなんてわからないから!(苦笑)」
『山田くんも、誰が仮面ティーチャーなのかはわからなくて、
知ってるのは櫻井さんだけなのか……』
「かなぁ……でも誰なんだろ仮面ティーチャーって……
なんか身体能力が普通の人間じゃないみたいなの!」
『……お前、すごい興味津々だな(苦笑)
そこまでして正体が知りたいのか?』
「うん!だって気になるもん。」
『好奇心旺盛なのはいいけど、あまり散策し過ぎるなよ?(苦笑)
櫻井さんが機密情報にしてるってことは、
よっぽどの事だろうし変に探るなよ?』
「そう言われるともっと知りたくなる!」←
『……やっぱりママの子だな(苦笑)』
「だね〜笑」
(ほんと、百合ちゃんが乗り移ってるみたいだよ……苦笑)←
こうしてゆりは太輔としばらく会話をし……
『じゃあ、明日からがんばれよ。』
「うん!向こうに着いたら電話するね!」