第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「今日はずっと、
ゆりちゃん独り占めするはずだったのにアイツに邪魔された……
しかも去り際にあんなKYなことしてくれたし……」
「っ……」
「っオレだって、ずっと我慢してたんだから……
今日は三船くんのこと忘れさせるくらい、
楽しませたかったのにあんなことになってさ……」
「っ…_ポタッ…っ宙さん……」
ゆりの頬に宙の涙が一粒落ちてきた。
宙はどんどん涙を溢れ出しゆりの心を傷めさせた……。
「っオレ……!
こんなに人好きなったことないんだよ……オレが誰かを好きになるなんてこと、
今まで全然考えてなかったのに……!
っゆりちゃんは……オレにとって何もかも初めてなんだよ……
たかが他人に、こんな想い抱くなんて……
ゆりちゃんと会う前のオレから見たら全然想像つかねぇよ……」
「っ宙さん……」
「最初ゆりちゃんに近づいたのは、兄貴の指示だった……
三船くんとの間に、少しでも隙を見せられればいいって……」
「っ……」
(響さん……実の弟にそんな……)
「オレだって、最初はゆりちゃんを掻き乱すくらいにって思ってた……
今まで色んな女の子遊んだりもして、
ゆりちゃんだってそのひとりになるはずだった……なのに!
オレ今は……ゆりちゃんのことが好きで好きでたまらないんだよ……!
兄貴にも、三船くんにも取られたくないくらいゆりちゃんのことっ!!」
「っ!」
「っオレ……こう見えて他人の心に疎いっていうか
自分の思い通りにならないと気が済まないとこあんだよね……
兄貴そっくりで、嫌になるよ……何でこんなとこ……!
似てんだよ……マジ最悪だよ……」
「っ……」
「オレ……ゆりちゃん悲しませたくない。
ゆりちゃん悲しませない為には三船くんが必要だって分かってる……でも、
アイツにゆりちゃん渡したくない……オレ、
本当にゆりちゃんの彼氏になりたい……
仮の恋人じゃなくて本当の恋人に……」
「っ……」
(宙さんも、憲吾と同じで真っ直ぐな気持ちをぶつけてくる……
何で憲吾も宙さんもそんな真っ直ぐな目で私を……)