第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「っ憲吾……」
「っ……」
ゆりから咄嗟に出た憲吾の名前、宙はその瞬間悲しげに表情を歪めた。
憲吾……こんなに愛しいのに、
私はどこかで貴方を恨んでる……ううん、
_自分を恨んでる……。
初めて貴方と会った日、
私はヤラカシの人たちに追われて憲吾は咄嗟に私を助けてくれた。
それが私たちの出会い……。
それから私は貴方に心惹かれて恋をしていた……
現役アイドルという大事な時期でありながらも憲吾に恋して……。
私の、片思いだけで終わればよかったのに憲吾も私を好きになってくれた、
大事に想ってくれた……なのに、
今はそれが凄く恨めしい……私と憲吾があの日出会わなければこんな辛い思い、
せずに済んだのに貴方はずっと私の中にいる……苦しめる……。
何でこんなに辛いの……
何でこんな辛い思いしなきゃいけないの……
憲吾……
どうしてあの時私を助けたの……。
「っ……宙さん、私……私……」
「……ゆりちゃんの気持ち、オレは分かってるつもりだよ……
今凄く、辛いんでしょ?」
「っ……」
ゆりは涙を流しながら小さく頷いた。
宙はゆりの涙を拭うと瞼に軽く唇を落としキスをした。
_チュッ…
「んっ……」
「……オレが全部、ゆりちゃんの悲しみ取り除けたらいいんだけど……
正直今は無理……でも、オレ本気だから。
ゆりちゃんの中から三船くんや兄貴、
他の奴ら全員消させてやるくらい……ゆりちゃんのこと、
大好きだから……」
「っそr_とさっ…っ宙さん!?///」
「……。」
宙は座った状態のままゆりを椅子の上に押し倒した。
「っ宙さん……いくら何でもこんな狭い場所で……
それに観覧車だってあと少しで頂上に着いちゃう……」
ゆりは自分が今どう言う状況に置かれているか理解していた。
だからこそ宙を止めたが……