第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
ゆりの手を引き観覧車乗り場までやってきた宙、
2人は観覧車の列に並んだが宙はずっとゆりの手を握り離そうとしなかった。
「っ……宙さん……」
「今日は誰もゆりちゃんに気づいてないし、
兄貴も散々邪魔されたし……今日は、オレだけに独り占めさせてよ……」
「っ……」
ゆりは宙を拒むことはなくただ列が進むのを待った。
そして列は進みゴンドラはゆりたちの前にやってきた。
「いってらっしゃいませ〜!」
係員に誘導されながら2人はゴンドラの中に入り空はゆりの隣に座った。
「隣、いいでしょ?」
「っはい……」
(宙さん、少し無理をしてる……無理に明るく振る舞おうとしてて……)
ゆりは無理をしてでもいつも通りの自分を演じようとしている宙が
痛々しく見えてしまった。
観覧車は1周10分ほどと長めの乗車時間となっている。
ゆっくり上昇するゴンドラ、ゆりの手を取ったまま宙はゆりを抱き寄せた。
_ぐいっ
「っ!」
「……。」
「っ……宙さん……?」
(いつもしてくるような事なのに、何でこんなにも辛そうなの……?
宙さんの悲しみが、私にも伝わってくるように……)
_ギュッ…
宙はギュッとゆりを抱きしめ耳元で囁いた。
「観覧車が1周するまで時間結構あるね……それまで2人きり、
終わるまで誰も……邪魔できないから……」
「っそr_チュッ‥んっ…!///」
押さえつけるようにキスをする宙、
密室となっているゴンドラの中では逃げることはできない、
ゆりは細やかな抵抗をしながらも宙を受け入れた……。
_チュッ…クチュッ…
「んぁ…!宙、さん……下とかから見られまs_チュッ…んっ///」
「……カップルでキスするくらい、普通じゃん……それに他の人だって
他人に目を向けるほど暇じゃないと思うよ……」
「っ……///」
密室の空間とはいえ地上から見る気になれば見えてしまう2人の状況、
この光景が他の人に見られるかもと思うと恥ずかしい気持ちで溢れてきた。