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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編


ゆりが呆然としてると響は2人の元から立ち去ろうとした。


「……。」

「っ!
おい待てよっ!!」


思わず宙は引き留めたが響は聞く耳を持たなかった。
だが一度立ち止まり……


「お前と話すことなんて何もねぇ……ゆり、」

「っ!」


響は背を向けたままゆりにこう告げた……。

















「今の場所に、居たくねぇと思ったならオレのところに来い。」

「っ……」


それを告げると響は再び歩き出し2人の前からあっという間に消え去ってしまった。
最初の時と同じように再びゆりと宙は2人きりとなった。
だが朝の時のように宙にいつもの明るさはなくゆりも気分が沈んだままだった。
2人の間には長い沈黙ができそれを先に破ったのはゆりだった。


「っ……あの、宙さん……」

「……ごめん、ゆりちゃん。
せっかくのデート台無しにしちゃって……」

「っいえそんなこと……!
それこそ、宙さんも大丈夫ですか?
響さんにああ言われて、今までにないくらい感情的でしたから……」

「っオレは、平気……ゆりちゃんが好き勝手言われるの、
オレ見てられなかったから……」

「っ響さんの言ったことは、合ってますよ……
今の私にアイドルとしての輝きがないってこと……」

「たとえそうでも、許せなかった……。
まるで兄貴が全部ゆりちゃんの未来を決めつけてるみたいで……
許せなかった。」

「っ宙さん……」
(宙さん、響さんにあんなに歯向かうほど私のこと……)


ゆりはここまで自分の為にしてくれる宙の言葉や行動は
切なくも胸の奥まで届いていた。


「……でも、兄貴の言う通りオレもゆりちゃんを傷つけてた……
三船くんの前で、ゆりちゃんに嘘つかせて……」

「っそれは……!
私が望んだことなんです……憲吾を、忘れる為に私は……」


顔を俯かせるゆり、その瞳からは涙が流れていた。
宙はゆりに身体を向けた。


「……ゆりちゃん、帰る前に最後だけ観覧車乗らない?」

「ぇ……?」


再び顔をあげるゆり、


「ほら、いこっ」_ぐいっ

「っ!」


宙はそんなゆりの手を取り観覧車のほうへ駆け出した……。
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