第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「お前だって、分かってんだろ?
Dolce・藤ヶ谷ゆりよ……」
「っ……」
ゆりを見下ろしながら呟く響、その冷たく残酷ながらも
真っ直ぐな瞳に吸い込まれそうだった……。
「っ……今の私に、アイドルをやる資格はない……」
前に、ユウが言ってたっけ……私にも、憲吾と同じ覇気があるって……
形は違えど、私が持ってる覇気はいわば芸能人としてのオーラ・輝き……。
その輝きは私だけじゃなくDolceのメンバーやキスマイ、
BRUSHやButterfly、他のアイドルや芸能人全ての人が持ってる力……。
_その輝きは、今の私にない。
それはつまり、
私にアイドルとしている資格はないということ……。
私に、ステージに立ってる資格はない。
テレビに映る資格はない。
雑誌に載る資格はない。
なら、今の私は何なの……私は、
_このままDolceの藤ヶ谷ゆりとして存在してていいの?
「お前、自分をわかってるようじゃねぇか……そう、
今のお前にアイドルしてる資格はない。
どんどん堕ちていくだけだ……ゆり。」
「っ……」
(昨日の来海と同じ……どんどん私の奥底に突き刺さってくる……
言われてることが、全部正しくて……何も言い返せない……)
「っざけ…な……ざけんなよッ!!!」
宙は拳を握りしめ‥
_ドゴッ!
「っ!?」
「っ……ってぇな……」
響の左頬向けて拳を振り翳した。
ボクシングの技術は高校レベルを超えその実力は憲吾をも上回る宙の実力。
当然パンチの力も重く一般人がまともに喰らえば一発で尻餅をつくレベルだ……。
だが響は少し足をもたつかせただけで
切れた口から滲み出る血を左甲で拭いながら宙を睨みつけた。
「ゆりちゃんを……
_それ以上侮辱するな。」
「っ宙さん……」
「……。」