第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「そんなんで世界を目指す?
三船以上に難しいだろうよ、」
「っ……」
(自分でも分かってたつもり……来海たちに比べて
今の私に世界を目指す資格がないってこと……けど、
ここまで落ちぶれていたなんて……)
再び響の言葉に頭が真っ白になるゆり、
いよいよ涙を溢れ出させてしまった……。
「っゆりちゃん……」
『っ……』
(僕やキラちゃんはいつもゆりちゃんのそばにいるから気づかなかったけど
ゆりちゃんの覇気がそんなに失くなっていたなんて……
でもそれくらい、今のゆりちゃんは追い込まれていて……いや、
それ以上に憲吾くんの存在が
これまでのゆりちゃんを創り上げていたのかもしれない……)
「っ……」
(私、これからどうすればいいの……?
このまま響さんたちと居たらDolceの藤ヶ谷ゆりが消える?
でも、そうしなきゃこの問題はずっと解決できない……)
「……ま、芸能人辞めるんだったらオレんとこに来ればいい。
いつでも歓迎するぜ?」
「っ……どんなに落ちぶれても、私は貴方のところには絶対行きませんから……
オーラが消えているなら、また復活させればいいんですから……」
ゆりは涙を流しながらも響を見上げながら反発心を見せた。
「ほぉ……どうやって?」
「っ……それ、は……」
(技術が衰えてるわけじゃないから
ボイトレやダンスレッスンはあまり意味がない……なら何をすればいいの?
演技の特訓?バラエティで輝くトーク術?いや違う……
どれも当てはまらない……なら、
_私は何をすればいいの……?)
響の言葉に何も言えないゆり、
オーラを元に戻すためには何をすればいいのか全く何も思いつかなかった……。
「……何も言い返せねぇようならもう終わりってことだな。
今のままでアイドル……どこまで続くか(嘲笑)」
「っテメェ……さっきから好き放題言いやがって何様のつもりだよ!!」
宙は等々響の胸ぐらを掴み上げた。
だが響は微動だにせずゆりを見下ろした。
「お前だって、分かってんだろ?
_Dolce・藤ヶ谷ゆりよ……」