第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
ユウが拗ねる中撮影ブースに向かうゆりたち、
宙は楽しげだったが響はサングラス越しからも若干眉間に皺がよっていた。
「別に響さんは写らなくてもいいんですよ?
響さんが写真撮ってくれれば撮るスタッフさんの仕事が減りますし。」←
「あ、それさんせーい!
兄貴は撮影係ってことで!」
「あ?
何勝手にオレを撮影係にしてんだよ、」
「でも響さん、写真撮りたくなさそうな顔してるじゃないですか」
「モデルでもなんでもねぇオレが進んで写真なんか撮るかよ……」
「ふんっ!
ま、わるーい裏組織のボスがのうのうと写真撮るのも変な話だよね笑」
「ッチ……」
「……汗」
(むしろ私1人で撮ってもいいくらいなんだけど……あ、
でも響さんの映った写真があればまた荒木先生通して櫻井さんに情報渡せる……
組織名とボスの顔が分かれば捜査の進展だってきっと……)
ゆりは響も写真に写ることを躊躇していたが
これは逆にチャンスなのではと思った。
撮影の列に並ぶとゆりはさりげなく響に話を振った。
「響さん……せっかく列に並んじゃいましたし響さんも写真写ります?
あんまりこういう経験ないんじゃないですか?」
「いや……オレはいい。
無意味に写真写る必要性はねぇからな……」
(もしかして、万が一のことを考えて警戒してる?)
「……じゃあ、写真は撮ってくれるんですか?
スタッフさんの代わりに、」
「断る。」←
「んじゃなんで並んでるんだよっ!!怒」
「……汗」
(顔写真提供はかなり先……いや、無理かも……)
響があっさりと断ってしまった為希望が少し途絶えたゆり、
そして順番がゆりたちへ周りゆりはバッグの中からユウを出してあげた。
「あ、そのテディベアも一緒に撮るの?
ゆりちゃんほんとかわいい笑」
「せっかく持ってきているし、写真くらいは……」
『……。』
(なんか全く嬉しくないんですけど!
こんな茶色いクマより僕の方が絶対かわいいもんっ!怒)←
ユウはまだ拗ねていたのだった……。
そんなことを知らないゆりはユウを隣に置き子グマを膝に乗せた。
『っ!?』
(なんでそっちが膝の上なの!?)←
ゆりは複雑なぬいぐるみ心をつい知らず宙と共に記念写真を撮るのだった。(響は見学。)