第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「わぁ……綺麗……」
(オオカミ見て綺麗って思うなんて初めてかも……)
「……オレはゆりちゃんの横顔のほうが綺麗だと思うけど?」
「っ!?
わ、私じゃなくてオオカミのほう見てくださいよ……!」
突然宙に横顔が綺麗を言われ思わず顔を赤くさせたゆり。
「いかにもガキっぽい口説き文句だな、」
「っるっさいなぁ……」
「っ……汗
ぁ、この3頭って親子なんだ……
お父さんお母さんがツカサにユイで子供がチコっていうのか……」
ゆりは2人のやり取りに冷や汗をかきながらも再びシロオオカミに目を向けた。
どうやらこの3頭は親子らしく子供のほうはまだ少し小さかった。
「……随分狼に興味ありげだな。」
「っそりゃあ……こんな貴重な動物見れたんですよ?
ここに来なきゃわからなかったことですし絶滅危惧種に指定されているなら
ちゃんとこの目に見ておかないとって思いましたし……」
(っそういえば……昨日宙さんがくれた情報で組織の名前が銀狼って話……
偶然にもオオカミって漢字が入ってる……)
ふとオオカミと組織名に共通点があると思ったゆり。
しばらくシロオオカミを鑑賞すると小動物のふれあいエリアにやってきた。
ゆりと宙はふれあい広場に入ったが響は入らず外から見ていた。
「ねぇねぇゆりちゃん!
このうさぎめっちゃもふもふ♪」
宙はうさぎを抱き抱えながらゆりに見せた。
ゆりはモルモットを抱っこしていた。
「わぁかわいいっ」
(真っ白で綺麗な毛並みだなぁ……)
『……。』
(僕のほうがかわいいもんっ!)←
ユウはバッグの中で動物たちにちょっと嫉妬中……。
ゆりたちが動物と戯れる中、響は一度その場から離れていった……。
「……。」
特にそれに気づかなかったゆり、変わらず動物たちと触れ合っていた。
そして響が向かった場所は……
「今んとこ、何も起きてないけど油断できない……っあれ……?」
(あの男、一体どこに……っまさかこっちに歩いてくる……!?)
ゆりたちを尾行していた優吾、そんな優吾の元に響がどんどん近づいてきた。
優吾はその場に立っていることしかできず……
「っ……」
「おい、」
「っ!?」