第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
そして翌日、ゆりは8時に宙が迎えにくると言うことで7時前に起床。
ゆりは洗顔や着替えを済ませながら昨日の来海の言葉を思い出していた。
「……次の打ち合わせ、みんなにどんな顔で会えば……」
(レッスンはまだしも、打ち合わせには顔出さないといけないし……)
胃が痛くなるのを感じたが
ゆりは気にしないフリで着替えを終えリビングに向かった。
リビングに行けばキラが朝食の用意をしてくれており
ダイニングテーブルに朝食が並べられていた。
『ゆり、今日パンだけど大丈夫?』
「うん、ありがとうキラちゃん。
……ほら、ユウも食べよ?」
『うん……』
ゆりはソファーに座っていたユウに声をかけた。
昨日から少し元気がないユウは席に着いた。
「っ……」
(ユウ、来海の件からずっと元気ない……)
『何しけた顔してんのよ……ねぇゆり、』
「どうしたの?」
『今日さ、ユウも一緒に連れて行ってあげたら?』
「……えぇ!?」
キラの思いがけない発言に驚きを隠せないゆり、
ユウも目をパチクリさせながらキラを見上げた。
『ユウ、最近外に出かけられる機会少ないし外の空気吸うだけで違うんじゃない?』
「っそれは、そうだけど……」
(でもなぁ……夏祭りの時は
ユウ持っててヤラカシの人に見つかったことあったんだよな……
でも、キラちゃんの言う通りここ最近はユウに構ってあげられなかったし……)
ゆりは頭の中で考え……
「……まぁ、バッグの中でもいいなら着いてきてもいいよ?」
『いいの?
僕ついて行っても……』
「うん、いいよ?」
(もしかしたら、私が組織と繋がりがあるってことがバレちゃうかもしれないけど……
ユウがこれ以上やつれるのは見たくないし、バレたらバレたでユウに話すしかないか……)
ゆりは宙にはユウの存在はただのぬいぐるみなので
怪しまれることはないだろうと思いユウも連れて行くことにした。
ユウは少し目に輝きを戻しゆりはとりあえず一安心、
朝食を済ませゆりは宙が迎えにくるのを待った。
昨日の約束通り、宙から8時ぴったりに来たというLINEメッセージが届き
ゆりはユウを連れ宙の元に向かうのだった。