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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー


『ゆり、憲吾……』


「「っ!?」」


『お主達は罪を犯しながらもその罪を償うことなく死ぬ道を選んだ、
現世に留まる者として、許されぬ罪だ。』


「「っ……」」


『だが、お主達はまだ善悪の区別もつかぬ子供だ……
罪を償う意思があるのであれば
お主達の魂は我と同じ、神界へ導かれるであろう。
ゆり、お主には先立たれた母が居たな。
お主もその母と同じもとへゆけるであろう。』


「っ……私は、母と同じ場所に行く資格はありません。」

「……俺も、憎しみに囚われて一人の人間を殺した。
どんな理由であっても許されないことを俺はした……。
罪を償う覚悟はできている。」


『……お主達の審判がくだるのはまだ先の事になる。
それまで賽の河原にて改めてお主達が犯した罪の重さを感じなさい。』


「「……。」」


『お主達の魂を、賽の河原まで導こう……』


「「っ……!」」


ゆりと憲吾の魂は瞬間移動のように
あっという間に賽の河原まで連れて行かれた。


「っ……ここが、賽の河原……」

「あの川は、三途の川か……?」

「っぽいね……
私たちより小さい子もいれば同じくらいの子もいる……」


賽の河原に佇む2人、天の声は聞こえなくなりゆりが
あたりを見渡すと賽の河原の番人であろう鬼が2人の元にやってきた。


『お前達は新入りだな?
下界でそれぞれ罪を犯したようだな。』

「っはい……あの、私たちはここで石を積み続けるんですか?」

『そうだ、サボることは許されない。
審判が下るまでしっかりと己の罪を感じるがいい。』

「「はい……」」

『お前達は物分かりの良い小童のようだな。
どこでも好きな場所で積めばいい。』


鬼は見張りの為2人の元から去った。
こうしてゆりと憲吾は賽の河原で石積みをすることになった。
この時ゆりの母である百合が神様と共に
様子を見にきていたが2人は当然見えもしなければ感じることもない。


「本当に石積みなんてあるんだね。
親より先に死んだから……」

「俺もここに居るってことは、俺の親もどっかで生きてんだな……」

「そうみたいだね……私たち、これからどうなるんだろうね。」
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