第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー
_パパァンッ!!
「「っ!!」」
「「……。」」
_バタンッ…!
2つの乾いた銃声の音、2人はそのまま倒れ込んだ。
見つめ合いお互いの名前を呼ぶ2人……
「ゆり……」
「憲吾……」
これで全て終わるんだ……。
ゆりは力が抜け意識が遠のいていく感覚になっていった。
そんな中でもゆりは憲吾に手を伸ばした。
憲吾も手を伸ばし2人は手を繋いだ……。
_ぎゅっ…
「憲吾……」
もしあの時憲吾と出会っていなければ、私が憲吾と出会わければ……
憲吾がここまで巻き込まれることはなかったのにどこまでも貴方は……
「ありがと、」
ありがとう憲吾……ここまで来たら、
「俺たちは、ずっと一緒だ……
もう絶対に……その手を離さないからな……」_ギュッ…
どこまでも貴方に付き合ってあげる……。
「憲…吾……」_ガクッ…
憲吾がゆりの手をギュッと握りしめた時、
ゆりの視界は一気にぼやけそのまま意識を手放した……。
私は憲吾より先に死んだ、でも魂が肉体から抜けたているのか
目の前には自分の死体があった。憲吾はまだ意識があったけど
もう時期私と同じようになると思う。
憲吾は圭吾さんの腕の中で死んだ、そして私と同じように魂が抜けた。
ほぼ同時に死んだ私たちは魂が抜けても会話ができた。
「……俺ら、本当に死んだんだな。」
「みたいだね……この後どうなるんだろ、すぐ地獄かな?」
「さぁな……でも、俺はお前の側から離れないから……」
「っ憲吾……」
2人が会話をしていると何やら天の声なのか男のような声が聞こえてきた。
『ゆり、憲吾……』
「「っ!?」」