第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー
「……私たち、一緒に天国に行けるのかな?」
「少なくとも、お前は行けるんじゃないか?」
「私は、憲吾が一緒に行けるなら行くよ……憲吾だって言ったじゃん、
私と離れないって……でも、響さんに私も地獄に行くからって
約束しちゃったから……
もしお許しが出ても私は天国には行かないかも……」
「……まだ、東郷のこと好きなのか?」
「っ……違うといえば嘘になると思う……でも、
憲吾のことも好き……。
前の、私の知ってる憲吾に戻ってるから……」
「……。」
「っごめんこんな事言って……ずっと一緒に居るって約束したのに、
憲吾だけを選べなくて……これも、十分罪だよねここでは……」
ゆりは顔を俯かせながら石を積んだ。
憲吾も石を積みながらゆりの話を聞いた。
「俺は、どんなお前でも受け入れられるから……
お前が俺を好きでいてくれるなら……」
「っ憲吾……」
(ほんと、なんでそんなに心が広いんだか……)
ゆりは小さく微笑みながら石を積み続けた。
「……。」
(響さんは、今どこに居るんだろ……
三途の川でも渡ってて……もしかしたらもう逢えないかな……でも、)
正直なところ、
私は憲吾と響さん……本当に好きなのはどっちなんだろ?
なんかよくわからなくなってきたや……
ママに聞いたら、わかるのかな……?
でも今はそんな事よりちゃんと集中して石積みしないとだよね。
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