第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー
私はもう……疲れたよ、生きていくことが……。
いろんな人たちに人生を振り回されて、
やっと幸せになったと思ったらまた振り出し……そんなの、
もう嫌……。
誰にも振り回されたくない……そんな中、
憲吾だけは私の言うとおりにしてくれる……。
私を、ラクにしてくれる……。
_ギュッ…
ゆりは憲吾を抱きしめそして拳銃のロックも外した……。
そんな中それを止めようと圭吾が叫び2人のほうへ駆け出そうとした。
「ゆりちゃん何して!!」
「来ないでッ!!」
「っ!?」
ゆりは叫びながら圭吾に拳銃を向け圭吾はその場で立ち止まった。
来ないでよ……私の、
私たちの邪魔をしないでよ……。
もう、貴方達に振り回されるなんてごめんよ……。
どうせこの人たちは……
「皆さんは、私たちを捕まえたらどうするつもりなんですか?
憲吾は少年院行きで、私は別人として生きていく事になるんですか?」
「っ……それh「恐らくそうなるかと、」っ櫻井さん……」
やっぱりね……。
「もう、私には憲吾しかいない。
憲吾しか私を理解してくれる人はいない……もう、
パパやみんな、知ってる人たちにも会えないならここでいっそ……」
私はもうパパやみんなに会うことも許されない……。
仕方なかった事とはいえ貴方達が私を死んだことにさせたから……。
「っゆりちゃん何言って!
俺たちが全力で2人を支えるから!!誤った真似はしないで!!」
は……?
私たちをどう支えるって言うの?
「支える?
私たちの何を支えるって言うんですか……」
「っ……」
圭吾さんは、
憲吾すら支えられていなかったのに赤の他人の私なら尚更じゃん……
涙を流し声と手を震わせるゆり、
ゆりも憲吾と同じように
目の前にいる大人達を信用できなくなっていた……。
「憲吾……今なら何となく分かるよ、
あの人たちを信用できない理由……
私たちは、色んなものを失い過ぎたんだよね?」
どこで選択を誤ったのか……私たちは色んなものを失った……。
自分で捨ててしまったものや、誰かに奪われてしまったり……
今更、もう遅いんだよ。
時間は巻き戻せないから……。