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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー


「あれから兄貴ばっかりゆりちゃん独占しちゃうだもん!
そりゃあオレだって面白くないし
一泡吹かせてやりたいなーって思ったわけ。
だから樹さんと距離詰めて樹さんがCIAの一員だって言う情報を掴んだ、
それをいい具合に利用できないかなーって思った矢先に北斗さんが
偶然にもオレに近づいてきた……北斗さんは、
この時点でオレが組織と関わりあるって勘付いてたからねぇ……」

「っ……まさか、このオレが宙くんに騙されていたなんてね……
しかも北斗と繋がってると来たか……」

「オレはただ、もう一度三船くんと試合をしたかったし
ゆりちゃんのことだって本気だったから、
この状況ぶっ飛ばしたかっただけっすよ。
これ以上兄貴に振り回されんのはごめんだし?」



ジュリさんも宙さんのことは本当に想定外だったみたい……
それほどこの2人も親しかったのかな……でもジュリさんも宙さんも
なんとなく気が合いそうだよなぁ……

私や憲吾のこと……
本当に宙さんはなんとかしようとしてくれたんだね……
でも……私は宙さんを選べないし憲吾もきっと試合なんてできない。
私たちが居れる居場所はもうどこにもない……

少なくとも、私にはない……。



「でもここまで状況が変わってるとねぇ、
どうしたもんかって感じだけどゆりちゃんのほうは
もう覚悟的なのが決まってるみたいだし?
オレはそれを見守る事にしようかなぁ……」



私たちのほうを穏やかな表情で見てくる宙さん、
他の人たちが険しい表情してる中宙さんだけ私たちを見てくれてる……
宙さんは、私がこれから何しようとしてるか見抜いてるのかな……。



「っ宙くん……言ってる意味がよくわからないんだけど……
俺たちは、2人を保護する為にここに来たんだよ?
樹の真の目的を阻止する為にも……」

「そうっすね……けど、
"2人は" そんなこと望んでなさそうっすよ……」



2人……宙さんは私だけじゃなく憲吾のことも言ってる?
もしかして、憲吾も今……



「……憲吾、
憲吾は今でも私と一緒に居たいって思ってる?」


_ギュッ…



私は憲吾を見上げた、憲吾は私を優しく抱きしめた。
いつだか抱きしめられた時と同じ温もりを感じた……。
私が大好きだった温もり……
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