第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー
「……響さん、」
「っ…?」
「……私は天国には、ママと同じ場所には行けません。」
憲吾を受け入れる前に、
私は私の落とし前をつけないといけない……。
「っ…は……ぉま…なにぃ…って……」
「私も、地獄に行きますから……」_スッ…
「っ…!」
ゆりは響のジャケット裏のホルスターから拳銃を取り出した。
「っゆり……お前まさか……」
「っ……」
だから、ママがいる空の街に私は行けない……。
今から……私も罪を犯すから……貴方 "たち" だけ地獄に行かせない。
「私だって、これまで散々沢山の人に迷惑かけたし傷つけた……
私だけ天国だなんて、許されませんから……」
「っ……」
「私も……後で行きますから……」_グッ…
「っ!」
ゆりは拳銃をその場に置き響の頭を持ち上げた、
そして顔を近づけ目を閉じ……
_チュッ…
「っ……」
「……。」
ゆりは響に最後の口付けを落とした。
響も目を閉じ唇を離すと最後の言葉をゆりに囁いた。
「っ……ゆり、ありがとよ……」
「……。」
さようなら、
私が愛した人……。
響はゆりの腕の中で息を引き取った。
そして響をその場にゆっくりと寝かせた。
「っゆり様……どうするおつもりで……」
「……銀狼のリーダーである響さんが亡くなった以上、
この組織があり続ける意味はなくなりました。
この組織に、居る理由もなくなりました……逃げるなり自首するなり、
伊集院さんの好きにしてください……」
「っ何をおっしゃって……」
さて、もうそろそろ来てもいいよね?
全てが終わってしまったから……。
まさか、こんな結末で終わってしまうなんて……
_バンッ!
_ダダダダダッ…!
「「っ!?」」
「……。」
今になって来た……手遅れになってから……
でも私がギリギリまでって言ったから無理もないか……
部屋に入って来たのは、
恐らく櫻井さんが引き連れている特殊部隊の人たちかな?
ママの事件の時もこんな感じだったのかなぁ……