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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー


「……ゆり様、そろそろお二人に真実を話しては如何ですか?
このまま彼が身を引くとは到底思いません。
話に早くケリをつけるのであれば
貴女様からおしゃったほうがよろしいかと……」

「は……?
おい伊集院、どういうことだ……」

「っ……?」

「え、なになに?
どうなっちゃってんの?」


響は悟に体を向けると眉間に眉を寄せながら見下ろし
憲吾と樹も当然何が起きてるのか理解できなかった。
そしてゆりはいよいよこの時が来たかと
意を決し響達に真実を伝えることにした。


「ごめんなさい響さん、実は私あの日……
私が藤ヶ谷ゆりだって知った時ね……伊集院さんのところに行って
お願いしたの、もし『記憶を取り戻す薬があったら欲しい』って……」

「っ!?」

「……。」


驚きを隠せない響と顔を俯かせる悟、対峙する憲吾と樹も
まだ状況が飲み込めていなかった。
そんな中、悟はゆりが記憶を戻した経緯を話し
憲吾はその場から後ずさってしまった。それもそのはずだった、


「ゆり様は、たとえ全ての記憶を取り戻し
彼の全てを思い出しても東郷様を選ぶ、とおっしゃいました。
以前の "藤ヶ谷ゆり" はもう居ない、
これからは "東郷ゆり" として生きていくと……」

「っ!?」


ゆりは記憶を取り戻し憲吾のことを覚えていたにも関わらず
ずっと響の側に居たのだから……。
そんな中樹は眉間に眉を寄せながらこちらを見ており
不機嫌そうな表情を見せていた。
だがゆりはそこまで気づいてはいなかった……。


「響さんも、昨日はわざとあのレストランに連れて行ったんでしょ?
私が記憶取り戻してるかもって……」

「っ……」

「響さんが勘付いていたとおり、
私はここに来る前の記憶全部思い出してたの……。
だから、レストランに行くまでの道のりも覚えてたし、
レストランでパパとキラちゃんに偶然会ったことも……」

「っお前……」

「黙ってて、ごめんなさい……でも、
このままじゃ響さんもずっと引き摺ると思ったから……
"憲吾" にも、
このままにしておく訳にもいかないって思ったから……」

「っゆり……」





































憲吾、本当にごめんね……。
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