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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!−Season2−

第21章 ☆Bad END☆ エピローグ ー主人公編ー


「っゆり……」

「……ごめんね、憲吾……私は、もう死んだことになってるから……
藤ヶ谷ゆりはもう居ない……元の世界には戻れないから……
私は、響さんと生きていくって決めたの……。」

「っは……?
っゆり、何言って……またソイツらに脅されてんだろ……?」

「違う……私が、選んだの……本当にごめんね?
憲吾は、ずっと私を想ってくれてたんだよね……でも私は、
もう憲吾の側に居れないから……」



憲吾、こんなことしか言えなくてごめん……でももう、



「私は、響さんのことが好きだから……」


響を見上げながら『好き』と言うゆり、だがこれが発端だった。
以前の憲吾であればゆりの言い分を聞き入れていただろう。
だがゆりが思っていた以上に憲吾の傷は深く
そう簡単に取り除けないものだと……。
それはゆりが以前に得た傷と同等かそれ以上のものだった……。

憲吾はひしひしと怒りを露わにしていきゆりが憲吾のほうへ
目を向けてみれば憲吾の周りには覇気のオーラが見えていた。


「違う……アイツがゆりにそう言わせてんだ……
やっぱりアイツは、許さない……よくもゆりを……」

「っ憲吾……?」
(あれは覇気のオーラ……?もしかして、感情を抑え切れなくて……)

「っ……」


ゆりを庇うように前に立つ響、
ゆりは響の後ろから憲吾の変わり果てた姿を見た……。


「テメェ……ゆりに何をした……」

「オレは何もしてねぇよ……ゆりが自ら選んだ、それだけだ。」

「はあ?んなわけあるか、冗談は顔だけにしろよな?(嘲笑)」


ゆらりと響を見上げニヤリと口角を上げる憲吾、
ゆりは今までに見たことない憲吾の表情に背筋が凍った。


「っ憲吾……」
(これが、あの憲吾だっていうの……?)

「ゆり、今コイツから助けてやるからな……」

「っ憲吾何言って……
私はも「ゆりを本当に愛してるのは俺だ。」っ……」


ゆりは憲吾の『愛してる』と言う言葉に思わず息を呑んだ。
そして憲吾は変わらず響を睨み続けていた。


「東郷……テメェは無理矢理奪ったんだろ?
俺からゆりを……」
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