第1章 あのあとの話。
何度も何度も違う角度からキスをするが、ノンは決して口を開かない。
すると、リヴァイの身体がスッと離れた。
「……?」
ノンは意外な行動を不思議に思った。
リヴァイは前髪を右手でかきあげると、フッと笑みを溢した。
「強情なやつだ」
リヴァイは一言そう言うと、ノンの唇に親指をつーっと這わせた。
「……っ、」
くすぐったい感覚にノンは身をよじる。
「…ノン」
リヴァイの、いつもと違う艶っぽい声にノンはお腹の下部分がきゅうっとなるのが分かった。
「…開けろ」
リヴァイはそう言うと、無理矢理、指をノンの口内に押し込んだ。
「……っ!?…ふ、…っ、ふぁ」
ぐちくちとかきまわされる。
ノンは必死になって逃れようとするが、身体を少しでも退けようとすると、リヴァイの手が後頭部に回り、阻止されるから不可能だ。
く、苦しい…
飲み込みきれない唾液が溢れでて、顎を伝う。
それがまたリヴァイの目には妖艶に映り、興奮させた。