第1章 あのあとの話。
「ちょっと、リヴァイ…」
「……なんだ」
「ふ、太股に、あ、当たってるんだけど…、ぁっ」
そういった瞬間、ノンは小さな声を漏らした。
「…な、何す…っ、」
リヴァイがノンの耳たぶをあまがみすると、軽くすすった。
ぴちゃぴちゃと卑猥な音がノンの脳内を支配した。
ノンは次第に目が虚ろになり頭がぼーっとする感覚に襲われた。
「…ノン…どうした…?」
リヴァイはわざと吐息をかけながら言葉を発する。その声にゾクリと鳥肌がたつ。
リヴァイは決して耳から口を離さない。その口角は少し上がっている様に思える。
「…り、リヴァイ…や、めて、」
「…なんのことだ…?」
「…し、したっ!こすら、ないで、…んんっ!?」
リヴァイはノンの太股に自身をゆるゆると当てがっていたが、ノンが口を開いた瞬間、リヴァイはノンの顎をぐいっと掴み、こちらに向けたかと思うと強引に唇を塞いだ。
しかしノンは負けじと、堅くなに口を閉ざす。
「…おい、…口を開けろ」
リヴァイの不機嫌そうな声がノンにかかる。
しかしノンは目をギュッと瞑り、ふるふると首を振った。
「…そうか…」
リヴァイは一瞬目を伏せたかと思うと、勢い良くノンの顎を掴み、噛みつくようなキスをした。