第2章 おしおきの話
「…これ、エレンにつけられたの…」
「あ?」
「ま、まって、!ちょ、話を聞いて!」
今にも布団を抜け出そうとしているリヴァイをなんとか止めると、ノンはあわてた様子で話出した。
「あ、私が悪いんだよっ!…その、すぐに逃げれなかったし…、私が、もっと早くに逃げてれば…、」
「…お前はバカか」
「えっ」
唐突に、強く抱き寄せられたかと思うと、ノンは再びリヴァイの胸の中に収まっていた。
後頭部を強く支えられて、胸に押し付けられる。
「…リヴァイ…?」
「男の力に簡単に勝てるわけねぇだろ。やばいと思ったら叫んどけ」
喋る度、微かに震える胸が頬に当たり、くすぐったい。
ノンはその穏やかな声に胸が締め付けられる感覚を覚えた。